スーツの生地ってどこに頼めばいいの??~生地屋さんと生地ブランドの紹介~その3その他編

毎度お世話になっております。GXblog編集部の山佑です。

 

さて、いよいよ今回が最終回となります”スーツの生地ってどこに頼めばいいの??~生地屋さんと生地ブランドの紹介”でございますが、今回は、その1、その2でご紹介した以外の様々な生地を取り扱っている生地屋さんのご紹介と、弊社で取り扱っている表生地を一挙にご紹介させていただきます。

その他様々な生地を取り扱う生地屋さん

  1. 株式会社 銀座サワモト
  2. 藤井商事株式会社
  3. 鷹岡株式会社
  4. 株式会社 アソシエ
  5. 細井商事株式会社

*当社が神田須田町にございますので、東京近辺の生地屋さん中心になってしまっていることをご容赦くださいませ。

 

株式会社ヤマモトが取り扱う生地

当社も縫製サービスの受託事業を拡大すべく、ほんの一部ではございますが生地を取り扱い、縫製サービスとセットでご案内させていただいております。扱う生地は、スーツ生地だけに留まらず多岐にわたりますので、そのラインナップをご紹介致します。

  1. CERRUTI(チェルッティ)・・・1881年にイタリアのビエラ地方にて設立されたイタリアを代表とする高級生地ブランドの一つです。最高水準のAAAAAランクの原毛を紡績から仕上げ、染色まで一貫して行っており、そこには高い技術力と卓越したテクノロジーが融合し、最高のクオリティーを生み出し、現在の確固たる地位を築いております。そんなチェルッティの中より当社がセレクトしたのが、”i Party(アイパーティー)”というフォーマルコレクションで、その中でも今回セレクトした”Z3945″は高級メゾン(エルメス)のタキシードにも使用されている、高品質な生地となっております。そこから黒とミッドナイトブルーの2色を取り扱っております。こちらの黒は”NERISSIMO(ネリッシモ)=黒の最上級”と名付けられ、エレガントかつラグジュアリーな色合いになっております。また、ミッドナイトブルーに関しては、その黒からインスパイアされた弊社オリジナルの生地となっております。
  2. THOMAS MASON(トーマスメイソン)・・・1796年に英国ランカシャーで設立された、シャツ生地では世界で揺るがない地位を築いているブランドです。細番手の双糸を使用することにより、従来の手織機による織物より軽く、特殊な艶としなやかさを持った織物を開発し、高い評価を受けてきました。1991年にイタリアで100年以上の歴史を持つアルピニ社に買収されましたが、その後も英国テイストを残しつつ、世界中の男性から愛され続けられております。そのトーマスメイソンから下記コレクションをピックアップし、当社にて在庫しております。
    Ⅰ. SOVEREIGN 160・・・タテヨコ共に160番双糸を使用しており、クラシカルで洗練され、上品な後染めのポプリン生地です。
    SOVEREIGNに使用されている原綿はGiza 87でスーパーホワイトファブリックに使われている超長綿で、エジプト綿の中でも特に眩い光沢と白度、シルキーな肌触り、生地の劣化耐性において特に知られており、例え洗濯を重ねたとしてもその風合いはほとんど損なう事はないとも云われています。その中から定番の白無地をセレクト。

    Ⅱ. PORTLAND 120・・・無地と細めのストライプからなる120/2の2/1の平織で独特な配色が特徴です。英国特有の風合いを持った伝統的なシャツ地です。
    その中から、白、ブルー、ピンクの無地とブルーのロンドンストライプの計4色をセレクト。

    Ⅲ. ROYAL TWILL・・・100/2の2/1の綾織で、重厚感のあるシャツに合う密度でありながら、堅苦しく見えません。タテヨコ100/2を使用することでフォーマルにもカジュアルにも合う洗練された雰囲気になっています。
    その中から、こちらも定番の白無地をセレクト。

    Ⅳ. ST.JAMES100・・・タテヨコ共に100番双糸を使用したThomas Masonの定番のストックサービスの中でもポプリンの長年に亘るベストセラーです。
    Saint Jamesに使用されている原綿はアメリカのカリフォルニア州で栽培されているSupima綿で、アメリカ産の綿花で最高級の品質を誇るPima綿の中でも更に厳選されたのがSupima綿です。 絹のような光沢、優れた耐久性としなやかさ、そしてドレープ性に富んだ超長繊維綿でその繊維に含まれる油脂分も高く、不純物も少ないのがSupima綿の特徴です。
  3. LINTON(リントン)・・・1912年英国、イングランドの最北端カーライルでWilliam Linton氏によって創業し、ファンシーツイードという独特の生地を開発しました。世界のトップデザイナー達を虜にし、特にCOCO CHANELがこよなく愛したことで有名です。
    LINTON社では生地は自社工場で糸の染色から工程、テキスタイルデザインに至るまで全てを一貫して行うことで最高級品質を維持しています。伝統を守りつつも時代と向き合い、現代においても世界のトップクラスのデザイナーやメゾンから支持されています。
  4. DORMEUIL(ドーメル)・・・その1の英国編のドーメル・ジャポンよりAMADEUS 365(アマデウスサンロクゴ)とEXEL (エクセル)の2品番から2色ずつをセレクトし、取り扱っています。
    Ⅰ. AMADEUS 365(アマデウスサンロクゴ)・・・ドーメル生地の中でも特に人気のあるアマデウスと同じ原料のスーパー100’s を使用しています。
    ヨコ糸を細くすることで軽量化をはかり、1年を通して楽しめるアマデウスシリーズの<AMADEUS 365>です。英国独特のクラシカルな雰囲気と、光沢感が特徴です。
    その中から、ネイビーとグレーの2色のグレンチェックをセレクト。オーバーペーンが鮮やかな色合いです。

    Ⅱ. EXEL (エクセル)・・・ドーメルでは数少ない着心地の良さを備えたラグジュアリーな生地になります。ヨコストレッチ性の約 2 倍のストレッチ性をもつスーパー 110’s 原料を使用した糸で織り上げた平織生地と、スーパー 130’s 原料を使用した糸で織り上げた綾織生地の 2 種類から生み出されています。
    当社はその中から、ネイビーとチャコールグレーの無地2色をセレクトしました。色気のある光沢が画像からも見て取れます。
  5. Pentagono(ペンタゴーノ)・・・1930年にイタリアのコモ湖近郊にて創業された歴史のある織物メーカーです。
    伝統、ノウハウを積み重ね、また最新技術も導入して作り上げられる生地は、デザイン、色、品質においてEEC諸国(ドイツ、フランス、英国、スペイン、オランダ、ポルトガル)のみならず、スイス、米国、カナダ、そして日本で愛される高いレベルで織り上げられています。
    そんなペンタゴーノから、下記3品番をセレクトしました。全て合物のジャケット生地となっており、イタリアらしい面白い柄に惹かれました。
  6. EXCYオリジナルジャージー生地(LM695)・・・依頼先であります森下メリヤス工場は、明治40年に創業し、110年以上続く和歌山で最も古い丸編み生地メーカーです。 古い吊り編み機やヴィンテージ編み機、さらにはコンピューター編み機といった多種多様な機械を保有しており、格納している機械も含めれば合計で200台を超えます。ニーズに応じて最適な編み機を選んでいるのはもちろん、 優れた技術を持つ染工場と提携することで生地の風合いにもこだわっており、世界のラグジュアリーメーカーからも支持されています。
    その森下メリヤスさんにお願いした生地が、ウールとポリエステルの絶妙なバランスで撚糸した糸を使い、ハイゲージの編機でダブルの綾にしており、加工は、編み組織と表面を最大限に引き出す複合加工を施し、滑らかに、かつシルクのような光沢感が特徴の生地となっております。加えて静電気防止加工も入れております。

*4のDORMEUILの生地につきましては、生地のみでの販売は致しておりませんので、予めご了承くださいませ。その他の生地につきましては、10cm単位でのカット対応をさせていただいておりますし、現物が貼られているサンプル帳のご用意もございますので何なりとお申し付けください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。3回に渡って主にスーツの生地について書きましたが、何か一つでもお役に立つ情報が入っていれば幸いです。また、何度もお伝えさせていただきましたが、スーツの生地ブランド、生地屋さんは他にもたくさんございます。ぜひいろいろ調べてみてください。

それと、今回当社の扱っている生地をご紹介させていただきましたが、全て(*ドーメルの生地以外)の生地が、当社のグループ会社が運営している、アパレル資材BtoBサイトのApparelXにてご購入いただけます。*全ての生地の画像にリンクを貼っております。
こちらはご登録にほんの1分ほどしかかかりませんので、その他の資材も含め様々な商品を掲載しておりますので、ぜひご登録ください。

その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。

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