2025年5月号_GXニュースレター ~4月の受注状況、OEM・オーダー事例等~

GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2025年4月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。


【2025年4月の状況】

オーダー受注状況

気温も春らしくなり、スーツも快適な季節であり、装う楽しみとしても絶好の季節が到来し、オーダーのご注文が増えてくると期待をしておりましたが、実際のご注文としては中々厳しい状況が続きました。
気温が上がったり下がったりして安定しなかったことや、物価高、世界情勢の不安ということも関係あるかもしれません。例年は、繁忙期ならでは盛り上がりを感じる時期となりますが、実際の実需としてのオーダー数は昨年を下回る受注数となっております。

ただ、一部のお客様の〇〇周年記念セールや、受注会開催等のスポット的な企画物のご注文がありまして、そのご注文を加味すると、前年を大きく上回る数量に落ち着きました。


オーダーシャツ一例

対応範囲が幅広さが強みの、オーダーシャツサービスですが、今月の面白いオーダーのご紹介です。

白いシャツがディスプレイ用のシャツでございます。
小さなトルソーに着せたいとのご要望でのオーダーでした。
後ろのストライプシャツが一般的なメンズサイズですので、こんなに小さなシャツにも対応可能です。

最近スタートしました、ウエスタン仕様のシャツです。
前肩と背中のヨークが特徴となり、ボタンもパールのドットボタン仕様です。

通常のドレスシャツとは違った製品を作る事が可能ですので、是非色々チャレンジして頂ければ幸いです。



季節柄 GXジャージーオーダーが好調

裏地芯地無しのアンコン仕様のGXジャージーオーダーが増えてきました。
厚くなる季節には、軽い仕立てと、動きやすいジャージー素材の需要が高まります。ジャージー素材に限らず、ホップサックやシルク混等の通常素材でのオーダーも目立つ様になりました。

昨年の様な猛暑を経験すると、これからの季節は、裏地芯地を排除したジャケットの方がおすすめしやすく、着用される方にもご満足いただけるかと思います。

GXジャージーは、2工場を展開しており、青森の工場の1社は、袖口や裾をステッチ仕上げにしたカジュアル仕立てが特徴、もう1社の御幸工場は、スーツらしく仕上げるドレス仕立てが特徴になっており、仕立てイメージで使い分けることが可能です。



納期遵守率

2025/22025/32025/4
99.47%99.28%98.88%

4月の納期遵守率は、98.88%でした。
納期遅れの要因に関しては、不良や事故が大半を占めますが、先月は工場での検品時発見が多く、未然に防げたオーダーもありましたが、今月は弊社入荷後の検品で不良発見が数件あり、修正の為、工場に戻しての対応となったものが目立ちました。
また、単純な出荷漏れも発生しました。発送漏れに関しては、前日に出荷一覧が弊社に連絡が来ますので、入荷予定と照らし合わせ、防止する策もとっております。

これからの繁忙期になると、遅延が発生しやすくなりますが、できるだけ遅れが出ない様、事前確認を徹底し工場とも連携しながら納期遵守を目指していきます。



【OEM事例~カジュアルシャツ~】

上記はパターン作成から手配させて頂きました、アパレルブランド様のカジュアルシャツになります。
参考画像を頂き大まかなサイズ感をお知らせ頂きまして、生産となりました。

流れとしては、パターン作成~サンプル作成(必要であれば2NDサンプル作成)~量産といった流れです。
パターン作成と共に、仕様書も作成します。

表地やボタン等も弊社グループ会社の、ApparelXでお選び頂きましたので、自社オリジナル製品が簡単に生産出来ます。

アイテムも様々対応が可能で、ロットも基本50着程度となりますが、下回る場合でもご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。



【表生地も一括手配出来ます】

副資材販売が生業の弊社ですが、最近は表生地にも注力しております。
縫製のオーダーシートのみの弊社とのやりとりだけで、以下メーカー生地であれば、弊社で手配いたしますので、簡単で手間がかからなく、ワンストップでの発注が可能です。

現在の取り扱いメーカーは主に4社です。
・御幸毛織(御幸オリジナル生地+インポートセレクト バンチ数6冊)
・鷹岡(インポートブランド生地セレクト、バンチ数約10冊)
・国島(国島オリジナル生地、バンチ数2冊)
・葛利毛織(葛利オリジナル生地、バンチケース1箱)

今後もメーカーを拡充することで、サービス向上を図っていきます。



【ペルシャ絨毯】

先日、プライベートの引っ越しをしたタイミングで、ペルシャ絨毯を購入しました。ペルシャ絨毯といえばシルクが代表的ですが、目玉が飛び出す位高額ですので、ウール素材のお手軽のものでございます。すべて手作業で織り上げられます。今回のようなウール素材は、適度な柔らかさと耐久性を兼ね備えており、日常使いにぴったりで価格もシルク製に比べると手が届きやすく、初めての一枚としておすすめです。

絨毯の柄にも意味があり、たとえば「生命の樹」は長寿や繁栄を、「メダリオン」は宇宙や中心世界を象徴しています。選んだ絨毯の文様に込められた意味を知ると、インテリアとしての魅力だけでなく、文化や物語の奥行きまで感じることができます。

今回の絨毯には、孔雀が描かれてますが、幸せの象徴の絵柄とのことでした。

こんな楽しみ方があると初めて知りましたが、絨毯にも毛並みがあり、上記画像、
左が、並毛で明るく見え、色が鮮やかに見えますますので、春夏にはこちらの向きで使用し、
右が、逆毛で濃く見えますので、秋冬には、この向きに変えて使用するのが良いとのことでした。

私達が良く手にする、コーデュロイやモールスキンでのオーダーで、毛並みをどちらにするかという選択の行為が連想されました。

今回の購入したものは、所謂ペルシャ絨毯といった高級感がある図柄ではなく、ポップな感じが気に入ってます。生活に彩りを与えるアイテムとしてもさることながら、長く続く伝統工芸品には、様々な意味があり魅力があると改めて感じました。

以上如何でしたでしょうか。
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