毎度お世話になっております。
GXblog編集部の鈴木です。
11月になり朝晩は大変冷えてきました。
11月というと結婚式を挙げる方が多くなる季節でもあります。
結婚式では、新郎や新郎新婦の父親、主賓や友人代表のスピーチを任された時、
ブラックタイと指定がある場合はタキシードを着用します。
その際に、カマーバンドも活躍します。
だだ、現代ではフォーマルシーンだけではなく、カジュアルシーンでも着用している方も増えており、
デザイン的なカマーバンドも増えております。
弊社でも、カジュアルシーンで着用できる皮革カマーバンドがあります。
今回は、弊社オリジナルのカマーバンド作りで拘っている所をご紹介いたします。
◆パターン
カマーバンドは、表地、裏地、芯地パーツがあります。
表中心布(ヒダがある部分)は、ヒダが深すぎないように線を引いてあります。
ヒダが深すぎると出来上がった際にヒダが開きやすくなったりするため、
弊社規定の深さになっています。
皮革カマーバンドの場合はヒダ巾を浅くしています。皮革の場合だと、深すぎるとヒダによれが生じてしまうためです。
素材に合わせて、厚み分を計算しパターンを作らせて頂いてます。
◆ヒダの折り目つけ
折り目つけは、裏側にヒダの案内線をチャコで引きます。
この案内線は、とても重要でヒダを折る際に線がないと綺麗にヒダを折れません。
線が曲がらないように1つ1つ定規をあて引いていきます。
アイロン工程は要注意で、あたりが出ないようにアイロンでヒダの折り目をつけます。
折り目が曲がっていないか確認し、仕上げアイロンを丁寧にかけます。
この工程で手を抜いたら歪んだカマーバンドになってしまいます。
◆表中心布、脇縫い
表中心布と脇の縫い合わせは、ヒダの分量が均等でないと距離が合わずもう一度ヒダ折り工程のやり直しです。
カマーバンドではヒダ折りが大変難しいく一番気を遣う作業です。
◆まとめ
いかがだったでしょうか。今回、弊社カマーバンド作りの拘りについて紹介させて頂きました。
蝶ネクタイと違ってカマーバンドはミシン工程、芯貼り工程、手工程と工程数が沢山あります。
数多くの生地でカマーバンドを縫ってきましたが、いつも新しい発見があります。
生地感によっては、ヒダ部分を落ち着かせるためにステッチを入れたり、生地によって縫製の仕方が全く違います。
今後も、一つ一つ丁寧にカマーバンドを作っていきたいと思います!!
その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。
縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。