2025年12月号_GXニュースレター ~11月の受注状況・各種オーダーサービス価格改定のお知らせ~

GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2025年12月号です。
12月とはいえど体感としては然程寒さも感じない状況で、年の瀬の雰囲気がまだ感じれませんが、2025年の最後のニュースレターとなりました。今年1年縫製部ブログをご覧頂き誠に有難うございました。来年もより一層お客様への有益な情報、新しい情報をお送り出来る様頑張って参ります。


【2025年11月の状況】

オーダー受注状況

11月末は年内納期のボーダーラインということも有り、1年の中で熱く盛り上がる月ですが、年々そういったご要望も少なくなってる印象です。スーツの需要が減っている現実と比例し、オケージョン需要にも変化があるということですね。
受注数としましては、スポット的なオーダーも多く昨年比120%のオーダー数でした。

スーツ関連は冬に向けた、コーデュロイやモールスキンが増えて来ましたし、シャツに関してもウール素材や、中にはソフトツイードでシャツジャケットの様なオーダーが目に止まりました。

例年そうですが、年末が近づきますと、著名人の舞台衣装のオーダーがちらほら入ってきます。先月もオーダー頂いておりまして、ちょっと嬉しくなる瞬間でもあります。
工場の縫製する担当の方も、都度都度反応はしないようですが、心の中では喜ばれてると聞いてます。
TVで自分が縫製したものを着用されてるのを見ると得意な気分になりますよね。

金色サイド尾錠好調

先月よりスタートしました、スラックスのゴールドサイド尾錠ですが、好評でオーダーが増えております。ブラウン系の素材にも選ばれてますが、ブラックの生地にアクセントとして使用されるオーダーが意外と多かったです。


納期遵守率

2025/92025/102025/11
96.5%98.5%98.1%

11月の納期遵守率は、98.1%でした。主な原因は、不良発生の内容で、工場にてキズを付けてしまったという内容が目立った月でした。
細心の注意を払いながら工場でも作業を行っておりますが、スピードも要求されながらの作業なので、少なからず毎月発生しておりますが、11月は特に多かったです。
キズを付けてしまいますと、納期への影響はもちろん、追加の生地や裏地の手配するコストの発生、お客様にも多大な労力をおかけしてしまう事や、着分限りの生地で、同じ生地を手配出来ない等の多くのリスクをはらむ内容ですので、工場には都度伝え注意喚起を行っております。

【各種オーダーサービス 価格改定のお知らせ】

各オーダーサービスの加工賃改定のお願いでございます。
最低賃金、運搬費、原材料費、が値上げしており、それに伴い、各工場からも値上げ要請が来ている状況で、当社(本サイト運営の株式会社ヤマモト)としましても現状の価格を維持することが困難となり、お取引先各社様には価格改定のお願いをさせていただきました。ご負担をおかけいたしますが、何卒諸事情をご賢察のうえ、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。今後ともお客様に喜んで頂ける商品とサービスの提供に努めてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

GXジャージーオーダー 
GXサファリジャケットオーダー
GXウイメンズオーダー

価格改定実施日: 令和7年12月15日受注分より
上記の3つのオーダーラインは、同じ青森の提携工場になります。
約2年半ぶりの改定のお願いでございます。基本工賃のみの改定となり、オプションメニューの変更はございません。

GXシャツオーダー 

価格改定実施日: 令和7年12月26日受注分より
約1年ぶりの改定のお願いでございます。基本工賃のみの改定となり、オプションメニューの変更はございませんが、一部有料の貝ボタンの価格は改定となります。ボタンに関してはサービススタート以来の改定となります

フォーマルアクセサリーオーダー 

価格改定実施日: 令和8年1月5日受注分より
およそ5年ぶりの改定のお願いでございます。蝶タイ・カマーバンド・ネクタイ・チーフ・アスコットタイ・ユーロタイ・サスペンダーの各アイテム。

GXオーダードレスTシャツ

価格改定実施日: 令和8年1月5日受注分より
サービススタート以来5年ぶりの改定のお願いでございます。



【日本モデリスト協会研修会参加 最高級オーダーシャツの世界】

日本モデリスト協会主催の「最高級オーダーシャツの世界」に参加させて頂きました。今回は、日本を代表するシャツ職人、山神 正則さんの、ものづくりの哲学・型紙・採寸・縫製のこだわりを項目毎に、実践を交えての講義でした。

開催概要
日時:2025年11月15日 13:30~17:30
参加者:120名
会場:織田学園 グリーンホール(JR中野駅)

各メディアにも多数取り上げられている有名な方ですが、初めてお目に掛かりました。
長身でスラッとスタイルも良くオーラを纏われた方でした。
寝る時以外は、常にシャツを着用され、365日スリーピースを着用されるという徹底ぶりに驚嘆しました。
どこかで学んだとか、有名テーラーで修行された事もなく、今まで独学でここまで到達された様です。業界発展の為に、隠すものは何もないということで、包み隠さず講義をしてくださいました。
講義内容としては、他社とどう違うのかという部分を10項目の説明からスタートし、イギリスやイタリアの有名ブランドのシャツの特徴や、簡単なシャツの歴史を説明くださいました。

実際の採寸と触手に関しては、モデルの方に実際に採寸を行い、実演での説明がありました。そのデータを元に簡単に、パターン作成の実演もございました。

実際に引かれたパターンの画像ですが、カーブ具合がえげつなく、前身頃と後身頃のカーブも全く違いますし、縫製工場では縫う事は難しのでないでしょうか。丸縫いの職人さんならではの技術力があって製品として成立するものだと感じました。

最後には、山神さんがシャツ作りで一番好きな工程、ボタン付けの説明をも詳細にして頂きました。
ボタン付けひとつとっても、着脱感を追求し今も研究を継続されてるとのことです。

中々触れることがない、シャツのフルオーダーの内容を網羅的に知れる貴重な機会でした。
会場は普段のよりも多く120名の方が集まり注目の高さが伺いしれました。
今となっては、山神さんのシャツを購入するには、会員になる必要がある様です。会費としての支払いが発生し、1着あたりのオーダー価格も高額な為、オーダー出来る方は限定されますが、究極を極めたそのシャツには、その価値があると納得出来る位の、こだわりの内容と、おそらく着用感の素晴らしさを感じれるものだと思います。

今回学んだことを少しのエッセンスでも、弊社のオーダーシャツサービスに盛り込み、より品質向上を目指したいと思えたそんな研修でした。




【冬の定番 コーデュロイの毛並みはどっち?アンケート】

今月のアンケートは、冬のド定番コーデュロイ素材の毛並みのアンケートです。
この時期になると多くのオーダーを頂きますが毛並みのご指示が記入されていない事も多いです。
ほとんどのテーラー様は逆毛裁断(濃く見える)のご指示を頂くのが実情で、一般的にはこの認識が通念上の基本なのかもしれません。

ただこれは、日本の常識で、海外では並毛裁断(白っぽく見える)が一般的だと聞くこともあります。
どちらが正解ということもなく、最終的にはお好みの部分ですが、データとして知っておくのも良いですよね。



今回で2025年の縫製部Newsレターは最後となります。今年一年ご覧頂き誠に有難ございました。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

以上如何でしたでしょうか。
商品・サービスの詳細はお気軽にお問い合わせください。



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