オーダースーツ事業開業に必要な知識~スーツに関する基本的な仕様知識編~

毎度お世話になっております。

GXblog編集部の鈴木です。

今回も、オーダースーツ店開業する方向けに書かせて頂きたいと思います。開業に向けて工場、生地屋、資材屋等準備は整ったとしてもスーツの基本的な仕様について知っておかないとお客様には提案できません。スーツには多くの仕様があり、お客様が着用する場で仕様が変わります。その方のニーズあった提案をするためにも基本的な仕様の知識は必要不可欠であります。テーラーとしてスタートを切る際に必要な仕様の知識を簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

■ジャケット

■スーツのラペル(襟)の形

スーツのジャケットのラペル(襟)には種類があり、TPOよってオススメのラペルもあります。

お客様の望むスタイルを叶えるには襟の形はとっても重要です。また、基本的にこのスーツスタイルにはこのラペルというようなものもあります。

ノッチドラペル

フォーマル度は一番低く、普段使いのビジネスシーンで一番多いのはこの形です。

シングルスーツに合わせることが多いです。

ただ、最近のブラックスーツ(※量販店などで販売されている喪服)などはこの形をしているものも多く見られます。

冠婚葬祭などの一般的なオケージョン対応は問題ないと思います。

ピークドラペル

ピークドとは先が尖った形をしていることをいいます。

フォーマルな印象を与えることができます。

また、【ダブルスーツにはピークドラペル】という基本の組み合わせがあります。

ショールカラー

タキシードで使われることが多いく、タキシードの場合は拝絹地を襟に使用します。

※写真のように共地で襟を作ることももちろんあります。

よりフォーマルな印象を与えることができます。

■胴裏仕様

総裏

文字通りで、全てに裏地が付いている状態です。

画像のように裾まで裏地が付いています。

既製品では、合服や冬物などはこの仕様になっているものが多いです。

夏物でも美しく着るためや、背中が透けるのを防いだりするために総裏にする方も多いです。

背抜

背中の上部と前身・細腹に付いている状態です。

夏物だったり、裏地を軽く仕立てたい場合はこの仕様を選ぶ場合が多いです。

単衣

極力裏地を付けないようにした仕様です。付いているのは背中の上部3分の1程です。

見返しは表地で作られています。

半裏

背中から大きく斜めにカットしながら前身部分まで付いています。

背抜きよりも軽量になります。

■袖仕様

本開き

本開きとは、簡単にいいますと袖のボタン穴が実際に機能し、袖口の開閉ができる仕様の事です。

開きみせ

ボタンホールがなく飾りボタンだけが縫い付けられた袖の仕様の事です。

■ポケット

チェンジポケット

チェンジとは【小銭】や【硬貨】という意味で、昔はコインやチケットを入れたりしていたポケットなのでチェンジポケットという名前が付きました。

■パンツ

サイド尾錠

サイズを調整するための金具の目的で付けられているものです。

ピンループ

他の名称は、バックル止めとも呼ばれています。

バックルのピンに通してスラックスの垂れ下がりを防止します。

前立ボタン

他の名称は、ボタンフライとも呼ばれています。

前立て部分を、ファスナーではなくボタンで開閉するようにした仕様です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、基本的な仕様についてご紹介させて頂きました。その他も多種多様な仕様があります。お客様のニーズに合った仕様を提案するのも、お客様サービスに繋がると思います。お客様に寄り添い良い提案をしてみてはいかがでしょか?

 

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