GXBlog編集部のフクノブです。

メンズのグルカパンツが流行してますね。オーダースーツも数年前のジャストサイズなフィッティングから、クラシック回帰の流れからゆとりあるシルエットに移行し終えた感もあるオーダー業界ですが、イタリア伊達男達の流行を経て、日本でも少し前より流行しており弊社で多くオーダーを頂いております。グルカパンツのディテールとオーダー工場でできる仕様をうまく取り入れながらオーダー頂けます。ルーツはミリタリーのグルカパンツですが、この2020年のシルエットに落とし込んだそのディテールは洗練さを醸し出します。

 

グルカパンツとは?

グルカパンツは、グルカショーツから派生している様です。グルカショーツはダブルストラップのウエストバンド、  裾の広がり、深めの股上、何重にも入るプリーツが特徴的です。ネパールで最強とされた伝説の兵隊、グルカ兵にさかのぼります。グルカ兵は、１８世紀前半の英 ／ネパール戦争の中でイギリス帝国に敗北し、その後イギリス帝国の配下になった後でさえ、グルカ兵の勇気を称えられています。グルカ兵が戦列に加わった際には、その伝説的な先頭の腕前とともに彼らの名前は戦地にて知れ渡っていきます。植民ににてあまりに有名だったグルカの名前は時を経て、黄褐色で暑さの中でも楽に戦闘が行えるようにできている、このショーツに名前が付けられました。

 

イタリアでの流行からくる現代のグルカパンツ

参考画像の様に、象徴的なディテールは、太い帯幅(5～6c)で、ベルトループ無し、補助ループ付き、サイド尾錠付き、持出しボタン止めか、尾錠で開閉できる様になっております。深めの股上に、2タックで渡り幅にゆとりを持たせ裾に向かってテーパードになっております。

 

オーダー工場ジェンツでのオーダー仕上がり例

画像の様に、フラップ付きの時計ポケットをつけると雰囲気が一段と良くなりますね。持ち出しのボタン留めは、2列にすることも可能ですし、長さも指定可能ですので、長くすることもできます。仕様によっては工場の工程上の問題でできないデザインもございますがご相談させて頂きながら進めさせて頂けます。

カジュアルパンツのオーダーにも良いですし、ピシっとしたスーツや3ピースのパンツでも違和感なく取り入れれるディテールです。既製品でのパンツはかなり市場でも出回ってますが、スーツのパンツとして既製品では流通してませんので、オーダーの強みを活かせるポイントかと思います。

 

※下記画像は本件とは別件になりますが、通常の尻ポケットの上にアイフォン用のポケットを作りたいとの要望で作成した例です。

こういったちょっとしたカスタマイズも可能です。

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