2022年8月号_GXニュースレター 〜OEM事業シャツが好調~

GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2022年8月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。
猛暑が続き、感染者も急増しておりますが皆様如何お過ごしでしょうか。テレワーク→出社の方が増え、久々のスーツ着用したところサイズが合わないとの事で買い直しが増え、世間的にはオーダースーツの売上が好調とのニュースも聞こえてきます。

【2022年7月のオーダー状況】

オーダー受注状況

例年通り閑散期と言われる時期となり、7月はオーダーが落ち着いて来ておりましたが、冒頭にもお伝えした様に、オーダー市場が好調なのか、コロナ前2019年を上回る受注数となりました。
目立ったのは、秋冬物が2~3割になってきました。まだ秋冬バンチが出回らない時期ですので、着分生地を保有されてるテーラー様からのオーダーになります。
また、この春夏を通して感じたのは、ストレッチ素材(ジャージー素材)が格段に増えました。

他にも通称シャカシャカ素材と言われる様な、スポーツテイストの素材も目に付きます。
この手の素材は、素材感を楽しめる部分もありますし、撥水性などの機能面もあるのでお客様にも訴求し易い素材だと思います。

工場も1~2年前は断っていただろう素材も、受けてくれる様になった事は、嬉しい事であり、ニーズの変化に対応しようとする姿勢も感じられるこの頃です。
ただ、マシンメイド、オーダー工場という、効率を考えられた仕組みで、日産数を追いかけないといけない事業モデルなので、伸縮性ある素材への個別対応が難しく、指定寸法のズレが、梳毛生地等に対しては大きくなってしまう事が多いです。
そのあたりも得意先様にもご理解頂きながら受注させて頂いております。
今までとは違った素材、一般のお客様にもご理解頂き、楽しんでオーダー頂ける風潮が浸透してるのではないでしょうか。



OEMが好調

提携オーダー工場でのOEM案件が、最近増えてきております。
OEMが増えてる背景には、世界情勢により中国生産から日本生産に切り替えており、日本の既製縫製工場が一杯になっている要因もございます。
弊社の提携工場はオーダー工場なので、高品質でロットを気にしなくて良い部分が最大の強みとなります。特にシャツの受注が多く、アパレルブランド様や、セレクトショップ様よりご依頼頂いてます。
以前にも、オーダーシャツ工場のパターンを展開し気軽に既製品を生産出来るという内容でご案内しております。
【小ロットの既製品】や【オリジナル商品】として利用できるオーダーシャツ

最近では、取引シャツ工場も1社増え、パターン持ち込みでの生産を受注させて頂いております。
内容としては、オーバーサイズや、開衿などのカジュアルシャツが多く、コットンに限らず、レーヨン素材などでのオーダーが多いです。

※イメージ画像です。
お見積りだけでも結構ですのでご相談頂ければ幸いです。


【ジェンツ工賃値上げのお知らせ】

GXパターン・お客様お持ち込みパターン

ジェンツ縫製サービスをご利用頂いている得意先様には既にご連絡させて頂きましたが、弊社オリジナルの「GXパターン」「お客様お持ち込みパターン」を8月より基本工賃を値上げさせて頂く事となりました。
4月にはジェンツの工場パターンに関しては改定させて頂いております。
最低賃金アップ、副資材の値上げが相次ぎ、工場運営持続するための値上げとなります事ご理解頂きます様お願い致します。ジェンツと連携しサービス・品質の向上に努めて参りますので引き続きご愛顧頂ければと存じます。


【ボタンには成仏する位置がある】


弊社オーダーサービスでの、お役立ち情報としてご案内させて頂きます。
タイトルの言葉は、日本の巨匠「山本 耀司さん」の有名な名言ですが、ジャケットのボタン位置、非常に重要ではないでしょうか。
見た目のバランスも然ることながら、ボタン位置を起点とする前身頃のドレープ感にも大きく影響するボタン位置。現在主流の、2✕1・3✕1ボタンのジャケット、留めるのは1個のボタン、1人1人に最適な位置があるはずです。

パンフレットに記載してませんが、ボタン位置の指示が出来ますのでご紹介させて頂きます。ただ、型紙の操作が必要になることから、一手間かかるので割増オプションとなります。



N点~ボタン位置指定

N点~第1(もしくは第2)ボタン位置を結んだ距離を指示出来ます。
ジェンツ・御幸・ジャージーで指定可能です。

前丈指定

N点~前裾線の長さを指定出来ます。

ジェンツ・御幸で指定可能です。

腰ポケット位置指定

玉縁の真ん中~前裾線までの距離を指定出来ます。

ジェンツで指定可能です。

上記3点、パンフレットには掲載してない、割増オプションでございます。ご存知ないお得意様もいらっしゃると思いますのでご案内させて頂きました。
これらを指定する事でより一層、お客様にぴったりの1着に近づけるかと思いますので、是非ご活用頂ければと思います。



【秋冬に向けたおすすめの商品】

GXレザーオーダージャケット


テーラードレザージャケットをオーダー承ります~オーダースーツ店様向け~

秋冬に向けての準備の時期となりますが、自信を持っておすすめするオーダーレザージャケットです。
弊社のサンプルをご覧頂くお得意様の大部分が、いいね!と頂けるその雰囲気。表革・裏革をご用意しております。

レザーは元々立体の素材、生地の様に平面ではない為、仕立てた際に、立体感が際立ちます。高級皮革と相まってとてもエレガントな雰囲気がございます。
レザーはオーダー納期を1.5ヶ月程度頂いておりますので、サンプル作成は今時分から仕込んで頂く事をおすすめ致します。

サファリタイプもございます。



【メンズものづくり塾】

(有)ジャパン・ファッション・クリエイト主催のスーツをパターン作成し一から仕立てる「メンズものづくり塾」。弊社は、業界発展の為の技術者を育てる「メンズものづくり塾」に賛同し、縫製コースの会場として3Fスペースを提供させて頂いております。パターンコースは、島田商事様が提供されております。

日本が誇る重鎮の先生が手とり足取り教えてくれます。
パターンコース:柴山 登光 先生(㈲サン・モードスタジオ社長、日本モデリスト協会会長、セコリジャパンスクール講師長)                    
縫製コース:西岡 毅 先生(ニシオカファッション研究所代表、元・カインドウエア技術部長)

内容を簡単にご紹介しますと、
パターンコースと、縫製コースに分かれており、2年を通しパターンと縫製を完了します。
4~8月、10月~2月で、パターン~縫製の順に受講となります。
パターンは半期で6回、縫製は半期で8回、土曜日の10時~17時の開催となります。

まずパターンからスタートし、ジャケットを自分のサイズで引いたパターンを最終的にトワル組みを行い、次の縫製コースで縫い上げるといったコースになります。
翌年にシャツ、ベスト、パンツをパターン作成し、縫製に移るといった内容です。※シャツの縫製はありません。
縫製コースは、本格的に芯据えやハ刺し、穴かがりもハンドで行う等、ミシンを使用しますがハンドメイド仕様です。宿題が結構大変でしたが、少人数での受講ですので理解を深める環境は整ってます。

参加者の方々は、縫製工場の方、パタンナー、販売員、附属屋、生産管理、スタイリスト等、ファッション業界全般で年齢も様々です。中には工場長もいらっしゃいました。

過去には、弊社の社長、専務、数名の社員も受講させて頂いており、ものづくりの難しさを実感しながらも修了させて頂いております。テーラー様と工場様との間にいる私共にとっては大変貴重な経験をしました。
弊社のお得意様や我々にとって、スーツ1着を仕立てる意義は大変大きいものになると思います。
ご興味ある方おられましたら是非ご検討ください。
http://www.apako-news.com/mens_juku.html



以上如何でしたでしょうか。
商品・サービスの詳細はお気軽にお問い合わせください。

メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、BtoB向けオーダーブランド【GX】展開中です。