今日はスーツのお袖について書いていきます。
メンズ
袖の長さ
袖の長さは好みもありますが、一般的には腕を自然に下におろした時に、下に着ている長袖シャツの袖が1~1.5cmほど見えている状態が良いとされています。
釦の数
一般的にビジネスシーンでは15mmサイズの釦を4個、3個が主流ではないでしょうか。
5個釦にしたり、カジュアルなジャケットで20mmサイズの釦を1個だけ付けるなど、好みも様々です。
ただ、5個以上になってくると主張が強くなってきますので、フォーマルな場所などでは注意が必要です。
袖の形状
よく目にする言葉としては【本切羽】【開き見せ】などでしょうか。
【本切羽】は袖釦に対してのボタンホールにメスが入れられているので、実際に開いて釦をとめることが出来ます。
【開き見せ】はボタンホールにメスが入っておらず、表に来る生地に釦が飾りのようにとめてある仕様です。
上記の2つは袖の見た目だけで言えばほぼ同じですが、構造上まったく違います。
やはり縫製に手間がかかっていますので、【本切羽】の方がこだわりある仕様になります。
これ以外には【筒袖】もあります。
筒袖は文字通り袖口まで筒のように縫ってしまっているので釦等を使って開閉はできません。
一番カジュアルな印象を与えると思います。
レディース
袖の長さ
一般的には腕を自然に下ろして、ペンギンのように手首を外に曲げた時に自然とかぶってくるぐらいだと言われています。
男性はシャツの袖口が見えるほうが良いのですが、女性はシャツの袖口を見せない着こなしが一般的です。
釦の数
3個~4個がビジネスシーンにおいては一般的だと思います。
レディースになると既製品では3個ぐらいが多いかなぁという印象ですね。
袖の形状
既製品では本切羽になっているものは少ないと思います。
筒袖のようになっていたり、画像のようにスリットが入っていて折返し曲げれるような物もあります。
インナーがシャツではない場合も多いので、男性よりもバリエーション豊富なのかなと思います。
違いがないようで、ある
ほぼ違いが無いように見えますが、男女では細かく差があります。
オーダーを取る際には意識しないと意外と間違っていたり、お客様の要望をよくヒアリングしないとTPOに合っていなかったりします。
たかがお袖ですが、こだわりたい部分ですよね。
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縫製部で生産管理しています。
元販売員。