2022年11月号_GXニュースレター 〜制限解除でオケージョンニーズが復調~

GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2022年11月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。
朝晩も冷え込んで、紅葉も楽しめる季節になってきました。街に人手が戻り、久しぶりの活気を感じる10月でした。インフレの影響を感じつつも得意先様に於かれましては、手応えを感じられた月となったのではないでしょうか。

【2022年10月のオーダー状況】

オーダー受注状況

弊社得意先様の皆様にも状況を伺いますと、10月に入り急に動き出したというお声がほとんどでした。コロナ禍で買い控えしていたお客様が戻ってきた様です。弊社のオーダー受注数を見ますと、結果としては2019年並といった所です。それでもほぼ毎日の様に納期短縮依頼を頂いており、工場に掛け合った毎日でした。オケージョン利用で着用日が決まっているオーダーが多く、お渡し日がずらせないとの内容で工場にも協力してもらってる日々が続いております。
秋冬本番ですので、フランネル・コーデュロイなども多いですが、紺無地や抑えめなストライプスーツも目に付きました。
日経新聞にも「オーダースーツが好調」という記事が出ておりましたが、行動制限がなくなり、大事な式典や商談に着用する勝負スーツの注文が増えてるという記事でしたが、弊社受注分を見ても、そう感じる内容だったかと思います。
ただ10月が終わった受注数からしますと、行動制限が無くなったという事からもっと盛り上がっても良いとは思いますが、そこまでの瞬発力が無く感じた結果から、インフレの影が忍び寄っている影響があるのかもしれません。


オケージョン需要が売れてます!

タキシードが好調!

タキシードが数多く入りました。世の中では、今まで結婚式を我慢されていた方々がこのタイミングでの挙式が急増している様です。
週末に街を歩いていても、挙式帰りのスーツ姿の方を見る機会が増えた事、弊社フォーマル部でも、ブライダル関連のお得意先様への販売が大幅に回復している状況もあり、オケージョンニーズが復活したと言えるのでないでしょうか。

ダブル衿付きベスト


タキシードに比例してか、ダブルベストの問い合わせも数多く頂きました。ご新規のお客様からも他工場での襟付きの取り扱いが少ないと伺っておりますが、ジェンツでは、ショールカラー、ピークトラペル共にご準備がございます。
お客様からのご要望に備え、ご承知置き頂ければと存じます。

NEパターンのベストバリエーション。

GXパターンのベストバリエーション。


蝶タイ(オーダー&既製品)
上記の流れより、1本からの蝶タイオーダーや、既製品のご注文を纏めて頂いております。
完全にオケージョン需要が復活した証でしょうか。
タキシードには、蝶タイが必須となります。
弊社としてもシルク素材の既製品はすぐに提供出来る様、準備はございますが、テーラー様拘りの素材で作り置きされるのも良いのでは無いでしょうか。

またあるテーラー様からは、オーダースーツで使用した柄物裏地の残布を保管されており、それらを纏めて使っての蝶タイのオーダーを頂いております。
SDGsの観点からも、オーダーならではの商品で素晴らしい取り組みですよね。

これらがオーダースーツで使用した裏地の残布達です。

この様に立派な商品として生まれ変わります。

その他のアイテムのオーダーサービスもございますので参考ブログをご覧頂きご検討頂ければと思います。
参考記事:自社アトリエ一点オーダー(フォーマル洋品)



【GXジャージーオーダーの裏メニュー】

2018年よりジャージー素材用のオーダースーツサービスとしてスタートしておりますが、仕様に関してテーラー様より高い割合でご要望頂いてる事がございます。
それは、裾や袖口、後首周りのステッチ仕様についててです。
このオーダーの建て付けは、ジャージー生地を使用したカジュアルウエアとしての仕立てとしており、アンコン仕立ての気軽さで、カジュアル感をお楽しみ頂きたいとの意図もありましたので、ステッチを入れております。
が、通常のスーツの見栄えにされたいとの声を多く頂きますので、もちろんその仕様でのオーダーも可能です。

衿ぐりのステッチ

【基本仕様】後衿ぐりのステッチ。衿ぐりの身返しを抑える為のステッチになります。

【変更後】この様にステッチ無しに変更可能です。

裏側の身返しは縫い代に留め付けますので、ひっくり返たりしないので安心です。

裾・袖口のステッチ

【基本仕様】裾・袖口もステッチが標準仕様になります。縫い代を三つ折りにし抑える為のステッチです。

【変更後】ステッチ無しに変更したものです。通常の仕立ての見栄えになります。
縫い代はルイス仕上げになります。

仕様変更が可能な事を周知しきれておらず、得意先様の中には諦めていた方もいらしたので、再度ご案内させて頂きました。その他、お困りの事がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。


サステナブルファッション EXPO2022


グループ会社のApparelXとしてではございますが、東京ビックサイトで10/18からの3日間の展示会に出展致しました。新商品として、”暑い寒いをちょうどいいにする素材”アウトラストのストレッチ素材や、生分解性繊維ビオグランデの生地、オリジナルシルクの新ラインナップをお披露目しました。今後商品企画を進め、改めてご案内させて頂きます。
参考ブログ:
アウトラスト®の生地の開発について
進化する生分解性繊維~ビオグランデ~
シルクシリーズに新ラインナップ登場19匁羽二重 SLK190


このサステナブル展ですが、会場直後より閉場まで、来場者が多くずっと人通りが絶えませんでした。サステナブルへの関心というか、もはやこれからのビジネスにはもう外せない概念であると感じます。出展各社のブースも、かなり費用をかけた設計がなされており、各社の注力具合が伺えた展示会でした。

我々のオーダー業界も、オーダー自体がサステナブルと言われておりますが、もっと出来る事もあると思います。弊社お得意先様と力を合わせ、持続可能な社会作りに貢献していきたいと改めて感じました。



【アナーキー文化センター】


引用元:https://nac-c.jp/


株式会社 SOSU (ソスウ)さんが運営する「NACC/日本橋アナーキー文化センター」が無料で開催されているとの事で、行ってきました。
東京日本橋三越前に、異質なアート空間が、1年間の期間限定でオープンしています。会場はファッション、アート、音楽の3つのセクションで構成し、1.5カ月単位で展示物も入れ替わり、アート、音楽、建築、映像、写真、ファッションなど表現方法が異なる作家が作品を展示しています。

アーティストの方々の刺激的な表現の数々に圧倒されますが、ルールやマナーに固められているスーツを日常扱っている私達には理解が出来ない領域かもしれませんが、見ていて刺激になりました。



歴史と文化の街「日本橋」に、この空間がある事が違和感があって面白いですよね。日本橋にあまり来ない若者を引き付ける事も出来ますし、普段日本橋に来られる様な方々も、縁遠い若者文化に触れられる機会となり、とても素晴らしい企画だと感じます。
皆様もお近くに行かれた際は是非お立ち寄り下さい。クリエイター方のエネルギーをもらう事が出来ますし、何かアイデアが見つかるかもしれません。

会期:2022年9月10日(土)〜1年間限定オープン
住所:東京都中央区日本橋室町1-6-2日本橋室町162ビル1F


以上如何でしたでしょうか。
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