今回はベストについて書いていきます♪
ちなみに、ファッション雑誌などで【ジレ】という呼び方で紹介されることもありますが、ジレはフランス語です。
スーツ
ベストとはなんなのか?
ということを書いていきたいのですが、これについて書くためにはスーツの歴史を簡単に説明しなくてはなりません。
17世紀頃の英国貴族は何をするにも、それ用のお洋服を持っていました。
乗馬する時の服、お出掛けする時の服、夕食の時の服……
で、現在のスーツの形につながる洋服として、少しゆったりとした上衣の【ラウンジスーツ】が作られました。
ラウンジスーツというのは貴族が夕食後に、寛いでお酒やタバコを楽しむ際に着ていたものです。
※夕食の時は正装として燕尾服を着たりして、女性もドレスを着ていたようです。
※今でもラウンジスーツというドレスコードがあり、ダークトーンのスーツを着用するのがマナーです。
燕尾服では堅苦しいので、少しゆったりとしたジャケットを羽織って楽しもうってことですね。
それまでは、ジャケット・ベスト・パンツはそれぞれバラバラの違う生地で仕立てられていました。
同じ生地で作られたスーツだけが【スリーピースーツ】と呼ばれます。
※諸説ありますが、簡単にご説明しました♪
ベストの存在
じゃあ、ベストってなに?ってことですが…
ラウンジスーツができる前から存在していて、着用されていました。
理由としてはシャツを見せないようにするためです。
その時代、上衣の下に着るシャツは肌着として捉えられていました。
※ちなみに昔のベストは袖がついていてジャケットの下に着用して袖口からシャツの袖が見えないようにしていたそうです。
意味としてはおしゃれというよりも、肌着(シャツ)を極力見せないためですね。
それが時代とともに袖が取れて、現在のような形になりました。
現在のベスト
少し前までは「カッコつけすぎ」「おじさんぽい」などと言われていて、あまり人気はありませんでした。
ですが、10年ぐらい前から大手の量販店でも、三つ揃えの商品が増え始めました。
※比較的若い方達は結婚式にはブラックフォーマルで行くよりも、おしゃれなスーツで出席したいという意識に変わってきました。
クラシックなテイストが流行ってきたこともあり、若い人も着るようになりました。
上衣も細身のものが流行っていたので、フロントボタンを開けたまま着る際に、ベストを着ているだけで様になるため非常に人気でした。
また、単純な防寒着としても人気です。
ヤマモトのベスト
弊社のパターンオーダーでも多くのパターンが存在します。
また、上のイラストにもありますが、弊社オリジナルのベストのパターンもあります!
EXCYオリジナルダブル 6×3 ショールカラー付き!
普通のベストにも飽きたなぁ~なんて思っているお客様に是非ご提案ください(^o^)
以上になります♪
今回はベストについて書きました。
メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。
縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。