オーダーシャツのオーダーシートってどう書くの?~オーダーシート記入方法シリーズ~ドレスシャツ編その2

毎度お世話になっております。GXblog編集部の山佑です。

 

本日、全国的に休業要請、そして県をまたぐ移動の制限も全面的に解除されました。今後の第2波、第3波に充分警戒するのはもちろんですが、経済活動をしっかりと再開させるということも非常に重要だと思います。そもそも「経済」という言葉は、「経世済民(もしくは経国済民)」からきており、国(世)を治めることで、国民(民)を救う、という意味を知って、改めて強くそう思った今日この頃です。

 

さて、今回は前回(ドレスシャツ編その1)に続きまして、当社が取り組んでおります新潟の日本有数のシャツファクトリー(詳しくは、こちらも過去のブログをご覧いただければ幸いです)で使用しております、オーダーシートの記入方法を、②のサイズ項目からご説明させていただきます。

 

 

②_サイズ・寸法記入

・実寸/上り寸:

実寸はいわゆるヌード寸法で、上り寸はそのヌード寸法に適切なゆとりを加えた寸法となります。下記よりそれぞれの寸法について説明させていただきますが、箇所名の横に*(アスタリスク)が付いている寸法は必須箇所となります。

・衿廻り*:

実際にシャツのボタンを締める位置を起点として、首周りを1周の寸法。その実寸からお好みに合わせ、1.5cm~3cmのゆとりを加え上り寸とします。

・バスト*:

脇の下から水平に、胸廻り1周の寸法。上り寸に関しましては、実寸プラス10cm~20cmと範囲も広くなりますので、好みの寸法を見つけ出してみてください。

・ウエスト*:

お腹の一番くびれている部分、もしくは一番出ている部分を地面に水平に1周。こちらもゆとり寸法が8cm~18cmと幅がありますので、着用される方の好みをしっかり把握して決めていく必要があります。

・ヒップ:

お尻の一番出ている部分。こちらは裾廻り寸法になります。ここは指定しなくとも自然なラインの元作成するので、空白でも特に問題はございません。

・肩幅*:

肩先から首の付け根を通り反対側の方先までの距離。こちらの上り寸はタイト目がお好みの場合は、実寸から-1.0cmでも有りでございます。参考値としては-1.0cm~1.0cmです。

・裄丈(半袖裄丈)*:

首の付け根から肩先を通り親指の付け根まで。(半袖の場合は、お好みの長さまで)  それを左右で測り、違いがある場合(かなりの高い率で左右違いはあります)はそれぞれをご記入ください。

・総丈(着丈)*:

首の付け根から裾の終わりまでの距離。一般的には、お尻がすっぽり隠れるくらいあると、スラックスから出ずにストレスなく着れる長さですね。もちろん、スラックスにインせずに着る場合は、短く設定してください。

・背丈:

首の付け根からお腹のくびれまでの距離。こちらも記入しなくても問題ない項目となっております。

・アームホール:

腕の付け根から真上の肩を通って1周。こちらも記入しなくとも自動的に線をつなげるので書かなくても問題ないのですが、逆にここが指定できるのもオーダーならではだと思いますので、普段はなかなかサイジングしませんが、ここは積極的に実寸を測ってもらって、ゆとり寸6cm~10cmほどを加えた上り寸でお好みを見つけていってもらえればと思います。「脇がクッと絞まる」のが好きな方もいれば、全くの逆の方もいらっしゃりますので、既製品との差の見せ所になるかもしれませんね。

・カフス*:

カフス廻りの事です。実寸は手首周りを測っていただくか、実際のシャツを測って上り寸を指定する場合は、袖とカフスの付いている箇所のぐるり1周となります。(注: 袖ボタンを留めるところの1周が多いかと思いますので、お気を付けください)
なお、ゆとり寸は、実寸プラス6cm~8cmとなります。

・カフス巾:

お好みのカフス巾をご指定いただけます。なお、こちらはご記入無ければ、①のカフス項目でお選びいただきましたカフス巾となります。

・半袖口:

半袖にされた場合の口巾をご指定いただけます。

・B.P*:

こちらはレディースのオーダーの時に使用する項目で、レディースの場合の必須項目になります。トップから首の後ろを回って反対側のトップまでの距離となります。

・B.P.W*:

こちらも上記と同じくレディースのオーダー時の必須項目となります。トップ間の距離となります。

 

③_仕様・体型補正

・着心地:

こちらは、実寸だけを測り、上り寸は工場に任せる、という場合にご使用いただけれる項目となります。あらかじめ決められたゆとり寸をそれぞれに設定しており、自動的に上り寸が決まります。ですので、当然のことながらあまりおススメしません。やはり、それぞれの寸法の項目で、ここはピッタリが好きだけど、ここは普通がいい、とお好みは千差万別だからです。

・水通し:

割増のオプションとなりますが、縫製に入る前に外注のクリーニング屋さんにて洗いにかけます。縫製後の洗濯による縮みを予めやっておき軽減させるためです。また、水通しの1~6の番号は①の縦の列の生地番号に連動しております。

・芯地:

衿やカフスに入るフラシ芯の硬さをお選びいただけます。ピシッとタイドアップされるスタイルでお召しになる場合は、「ハード」でも良いでしょうし、衿型をボタンダウンにして、カジュアルに着こなしたい場合は「ソフト」で良いでしょうし、と好みやスタイルに合わせてみてはいかがでしょうか。
また、注意点としましては、ソフトの芯を選んでいただくと、衿裏に入っておりますプラスチックの型崩れ防止の板「カラーステイ」が入りませんので、予めご了承ください。こちらは、カラーステイによるアタリを防ぐためです。

・体型補正:

ここでは、少し分かりづらい項目のみをご説明させていただきます。

【胸幅広め・背幅広め】指定寸法内で1センチ程割合を変更する。
‣【袖幅広め・細め】二の腕あたりでぐるりで0.9cm、肘でぐるり1.6cm変わる。
‣【袖細身】袖口1タックとなり、二の腕あたりでぐるり1.7cm、肘で3.1cm変わる。
‣【鳩胸】胸幅広めと同義。
‣【鎖骨】鎖骨にあたって羽根衿の落ち着き悪さを、羽根衿先を削って落ち着かせる。

その他は、スーツ同様の内容となりますので、割愛させていただきます。

 

④_クレリック・備考欄・メモ欄

・クレリック:

身頃と別生地(主には白生地ですね)にする仕様を指示する項目になります。1~6は生地番号に連動しており、その横はクレリック箇所の指定場所になります。羽根裏や衿腰裏の指示も分けて出来るので、少し拘った仕様などバリエーションに富んだご指示が可能です。

画像は、珍しい衿に3個のボタンを施した「トレボットーニ」(2個のボタンのドゥエボットーニは聞き馴染みがあるかと思います)のクレリック仕様です。*なお、画像の衿は、衿の高さもご指示いただいており、そういったことも可能です。

・備考:

こちらは、今までの①~③の中で指示がない少し変わった(こだわった)ご指示をする欄になります。
例えば、上記でもお伝えしました、衿腰の高さや剣先の長さの指示、ステッチの巾(通常は7㎜ですが、それをピックに変更など)、前立てをフライフロント(有料)にする、フォーマル用にヒダ胸を付ける、カフスにアジャストボタンを付ける、ネーム刺繍の位置を○○に指定する、肘巾を指示する(その際は、剣ボロから○cm上が○cmの肘巾と指示)、など枚挙にいとまがありません。
正直申しまして、こちらの工場、色々出来ます! ですので、一度「こういうこと出来る?」とお問い合わせください。今までもあまり「出来ません」とお応えした記憶が少ないです。

こういったオーダーも出来るんです!!

・メモ欄:

こちらは自由にお使いください。特に記載がなくても全く問題ございません。

・本ネーム:

最後に、その1で次回以降お伝えします、と言っていました名前の横の「本ネーム」でございますが、こちらはブランドネーム(店マーク)を付けられるか、どうかのご指示箇所です。「有」の場合、通常は”衿下”に付きます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

冒頭でもお話ししましたが、全面的に解除になり、シャツのお問い合わせがドドドっといただいております。そのたびに、「あ~、まだシャツのオーダーシートの記入方法のブログ完結していなかった~」と後悔しておりました。*こちらがあれば、事前にご案内や、ご商談後に紹介、プリントアウトして重要項目を説明、など色々とわかりやすくご説明できたと思います。

その1より少し間が空いてしまいましたが、ようやく完結です。ありがとうございました。
当社が取り組んでおります国内有数のシャツファクトリーは、様々なご要望にお応えするとともに、オーダーだけに関わらず、既製品(それも小ロットから)にも対応させていただいております。
アフターコロナで、重衣料は厳しい環境ではありますが、シャツは価格もお手頃で入りやすく、そして自分の色も出せるアイテムなので、ご検討いただければ幸いです。

 

その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。

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