その時代のニーズに沿ったオーダースーツのパターン~GXスーツの型紙へのこだわり~

いつもお世話になっております。GXblog編集部の山佑です。

 

今回は、過去のブログ(「そもそもGXって何?GXスーツって何?」「フルオーダー?パターンオーダー?【ジェンツのパターンオーダースーツ】」など)でも何度もご紹介させていただいております、GXスーツにおける、要となる「パターン」について書かさせていただきます。

 

 

長年愛され続けたインターナショナルモデル(縫製工場ジェンツのファクトリーパターン)を踏襲しつつも、さらなる現代化とグローバル化という要素を取り入れたのがEXCYオリジナルモデルです。

まず前提として、ブリティッシュスタイルをベースに、イタリアンテイストをミックスさせた理想的なパターンに仕上げたのは日本モデリスト協会会長であり、IACDE(国際衣服デザイナー協会&エグゼクティブ)の本部メンバーである日本屈指のモデリスト、(有)サン・モードスタジオ代表取締役の柴山登光先生です。

 

“現代化”とは、現在のサイズ感に沿うべくゆとり寸法を適正化し、肩先が軽く感じられる着易さを重視し、かつ美しいラインが出るように設計しているところにあります。ウエスト絞り位置は高めに設定し、後ろ姿の美しさにも拘りました。

加えてフロントカットは、今までよりも大きいカーブを描いたラインを追加し、トレンドをも体現できるようにしました。

“グローバル化”とは、海外の様々な体型の方に合うよう、幅広いドロップ差と奥行のあるサイズ展開をしているところにあります。*全6体型16号、計96サイズ展開

肩形状はナチュラルショルダー、ビルドアップ、マニカカミーチャと3タイプを用意し、さらなる汎用性を高めた仕様にしました。

 

 

さらにEXCYヤマモトとして、資材への徹底したこだわりも忘れておりません。外から見える裏地にキュプラ、ボタンに本水牛を素材とする附属を標準としたのはもとより、目には見えないですがジャケットの内側を支える要の毛芯は、ブリティッシュテイストには構築的な毛芯を、イタリアンテイストにはソフトで軽い毛芯という2種類を用意し選択可能としました。
加えて、スラックスの腰裏には綿100%のオリジナルマーベルトと、膝裏にはストレッチ機能を持つキュプラ100%のものを標準仕様としました。

 

ベストはジャケットに準ずるフイット感を重視。

 

パンツは穿き易く足が長く見える設計としました。附属のマーベルトには、綿100%のスレーキを使用したオリジナルマーベルトを作成し、さらに、スーツのオプションとして、オリジナルジャガード裏地、イタリア直輸入のボタンも展開しております。

 

このようにGXモデルは服のあるべき姿を見据え、お客様が利用しやすいパターンを創り上げました。

 

いかがでしたでしょうか。

このGXパターンを作成するにあたり、柴山先生とジェンツ、そして当社の3社が協力し合い、完成させていきました。途中で修正やこだわりなどを織り交ぜ、試作を何度も繰り返し、紆余曲折を経て出来上がった完成品を手に取った時は、感慨深いものがございました。

是非、お近くにお立ち寄りの際は、当社3階にサンプルスーツをたくさんご用意してございますので、手に取っていただけれると幸いでございます。

メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。

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