皆様、毎度お世話になっております。
GXblog編集部の鈴木です。
今回は、弊社人気オーダーサービスのチーフオーダーについてアップしたいと思います。
お客様のオーダースーツや、シャツオーダーの残り生地を使用しチーフオーダーをセットで頂く事も多いです。
価格的にも手頃な工賃ですので、テーラー様がお客様にプレゼントされる事が多いですね。粋なサービスだと思います!
チーフ作成は、四隅を折り返し縫製する単純な縫製ですが、単純なだけに粗が目立ちやすく、縫製には細心の注意を払っております。
オーダー受注スタート当初はチーフの裁ち端をアイロンで三つ折りにして対応しておりましたが、オーダー数も増えると共に手織りでは追いつかない状況より、現在は三つ折りヘマー(ミシンに装着するアジャスター・ラッパとも呼ばれます)を導入し、大量オーダーにも対応できる様に環境を整えております。
ただ、素材によってはヘマーで対応しきれない生地がありますので、その際は、丁寧に自分の手で三つ折りし対応しております。
簡単ではありますが、どのようにチーフ作り作業しているのかご紹介致します!!
◆三つ折りヘマーの場合
ヘマーの場合は、自分自身の手で折り込まないので直線に仕上がるかが重要です。
慣れていないと、織りが曲がって見えたりしてしまいます。
◆手折り三つ折りの場合
手折りの場合は、アイロンが肝になります。
三つ折りを細く仕上げる為に目打ちを使い3mmに折り込んでいきます。
チーフの角は、特に気を使う作業です。
◆手折り三つ折りの角処理
上記のように角が曲がっていると見栄えが悪いので、アイロン処理で綺麗に角出しをします。少しの歪みで商品の印象がガラリと変わってしまうので特に時間をかけ丁寧に仕上げます。
この角出しは熟練しないと大変難しい作業です。
◆三つ折りへマーと手折り三つ折りの違い
上記の画像は、三つ折りヘマーと手折り三つ折りとなってます。
左側が三つ折りへマー、右側が手折りですが遜色ない出来上がりですね。
ヘマーは3mmのものを使用してますが、手折りでも3mmに折ることは可能です。
試行錯誤を繰り返し、手織りとヘマーどちらで仕上げても遜色ないレベルの同品質での提供を心がけております。
◆まとめ
いかがだったでしょうか。どのようにチーフ作り作業しているのかご紹介させて頂きました。
チーフは直線縫いが多く、曲がっているととても目立ってしまうためフォーマルアイテムの中でも製作するのに難易度がかなり高い商品です。1枚の布でごまかしが効かない為、地の目を確認しながらミリ単位での調整を行いながら裁断を行っております。
チーフに限らずその他オーダーアイテムに関しましても、素材にあった型紙や縫製方法を研究しながら使い分けておりますので、ご満足頂ける仕上がりでのご提供が可能です。
今後も改善と研究を重ね、高品質な商品提供を心がけて日々業務に取り組んでいきますので、是非フォーマルアクセサリーオーダーのご用命をお願い致します!!
その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。
縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。
“モノ作りココが拘り!!~ヤマモトアトリエ謹製~チーフ編” への1件のコメント