スーツの「お台場」って??お台場仕立てとアルパカの関係~スーツ用語の豆知識シリーズ~その1

毎度お世話になっております。GXblog編集部の山佑です。

 

今回は、スーツにまつわる用語や由来、誕生秘話などを紐解いていく「スーツ用語の豆知識シリーズ」の第1弾をお届けしたいと思います。
記念すべき第1回目は、”お台場”です。お台場と聞いて思い付くのは、当然、地名である東京都港区の”お台場”ですよね。

メンズスーツの世界では、この”お台場”という名称を明治初期には使っていました。さて、それはどういうものかと言いますと、

上衣の裏側についている内ポケットを取り囲むように表生地を施した作りの仕様の事です。名前の由来は、明治初期の職人用語で、外敵の見張りのために海に突き出た部分に砲台を設置した場所をお台場と言って、その形に似ていたことから名付けられました。

では、なぜ明治の職人たちはお台場に仕立てていたのでしょうか。それは、当時上衣の裏地にはアルパカが使われている(現在はアルパカの裏地はほとんど流通しておらず、風合いを似せた「ベンウール」という商品がございます)ことが多かったのですが、光沢があり、滑りも良い反面、唯一の欠点は表地に比べて弱いことでした。結果として、擦れてしまった裏地を取り換えることが特別ではなく、日常的にあったため、取り換えやすいようお台場仕立てになったと考えられます。
*余談ですが、縫製工場に裏地交換を依頼すると、本気で嫌がられます。作り変えたほうが早い、とまで言われるくらい、とても大変な作業なので注意が必要です。

 

続いて、アルパカについても少し、

アルパカとは、ラクダ科の家畜動物の一種で、柔毛は美しい光沢があります。
ただし、裏地用のアルパカはタテ糸に綿糸を使った交織地であり、この裏地を「アルパカ」と呼びます。*アルパカと綿の交織地は英国の資本家サー・タイタス・ソルト氏によって創案されました。

現在の裏地は、アルパカに代わって、キュプラ、レーヨン、ナイロン、ポリエステルが主流になり、丈夫になったことで、お台場の機能面はあまり関係なくなり、装飾性で語られる(仕立てられる)ようになりました。

 

いかがでしたでしょうか。

名称は知っているけど、深くまで知らない、そう言った用語が多々ございます。この豆知識はシリーズ化していきたいと思っておりますので、またの投稿をお待ちください。

 

その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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