GXBlog編集部のフクノブです。
以前に採寸用サイズゲージの記事を投稿させて頂きましたが、続編として、お得に作れる裏技的なご紹介をさせて頂きます。
参考記事:オーダースーツ店・テーラー開業の為のサイズゲージ【完成度の高い採寸の為に】
・サイズゲージとは
サイズゲージは、サイズ見本です。複数着の各サイズを同じ素材で作成するのが一般的です。
素材としてはその後の年間を通しての実際オーダー受注に備え、オールシーズン使用出来る中肉素材で作成するのが一般的です。※夏の薄い素材にも、冬の厚い素材にも対応出来る様に。
お客様に着用頂いた際に、体型の特徴がわかりやすく目に見える様、ピンストライプや、ウインドウペンなどの、控えめな柄物を使用するのもおすすめです。
各工場によって違いますが、上記の様にJ体・Y体・A体・AB体・BE体・O体と体型別にわかれ、各サイズの設定があります。
この基本サイズは、平均値から割り出しており一番無理の無い数値となるため、このサイズそのままにサイズゲージを作成するのが良いかと思います。
お店の規模や予算によっても変わってきますが、サイズゲージを4着~8着ほど作成するのが、弊社のお客様では多い様に思われます。
ゲージとして作成するサイズと生地を決めて、後はオーダーするだけです。
サイズゲージだからといって、仕様が省略される等はなく、通常のお客様のオーダーと同様に生産されます。
そのため、工場としてはお客様個人オーダーであっても、サイズサンプルであっても手間は同じの為、加工賃は変わりません。ただ工場毎に、〇〇%引きや、生地は提供しますなど、多少のディスカウントがございます。
弊社が窓口を行っている【ジェンツ】では15%引きでの卸販売をさせて頂いております。
【お得な裏技】
以下画像の状態は、仮縫いの状態でございます。
弊社が窓口を行っている【ジェンツ】ではオーダーメニューの中に仮縫いオプション(割増メニュー)があり、本来はお客様のサイズや体型補正を入れた画像の様な状態で、一度お客様に着用頂き、サイズ感や着用感など様子を見ます。よりお客様の完成度の高い1着をお届けする為に使用するオプションです。
今回のお得情報としましては、このオプションを付けて製品として最終製品として仕上げまで完了すると加工賃としては、およそ通常の1.5倍となりますが、この仮縫い状態でストップするとオプション料金のみとなり、およそ0.5倍の価格に抑える事が出来ます!
実際に上記画像の状態でサイズゲージとして活用されてるテーラー様もいらっしゃいます。
メリットとしては、加工賃が安くなり初期費用が抑えられる事、また、いかにも仮縫いの雰囲気がありお客様のオーダーしてる!という満足感が高まる演出につながるという点にあります。
ただデメリットもあり、裏地も無く、全て躾糸での仮組みなので、耐久性に弱い事と、ポケットやパンツの尾錠等の細かなディテールデザイン等はこの状態では付けれない為、デザインサンプルとしての役割は果たせない点が挙げられます。
良い点、悪い点を踏まえ各テーラー様で使いやすい方法をご検討いただければと思います。ご不明点やご相談もお気軽にお問い合わせください。
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縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。