2022年2月号_GXニュースレター

GXBlog編集部のフクノブです。

毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2022年2月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。

 

【2022年1月のオーダー状況】

◆オーダー受注状況

年明け後、中旬頃までは盛況な状況が続いておりましたが、オミクロン株の影響を受け急激に減速しました。例年シーズンの変わり目ですのでオーダーが落ち着いてくる時期でもありますので、インパクトとしては最小限に抑えられてるなといった印象です。
この時期は、テーラー様でもセールを行っているのかまだまだ冬物のオーダーが主流ではありますが、ちらほら春物オーダーが入ってきます。この記事を書いている2月4日は、立春にあたり春の気配を感じる季節になってきます。

今感じるのは、この時期は春物の店頭サンプルオーダーも多数入ってきますが、このコロナ禍になり店頭サンプルの新たな製作は、テーラー様も控えられてる様です。シーズンの本格的な立ち上がりの3月には落ち着いた世の中になっている事を心より願いたいと思います。

◆最近これが売れてます!

オーダーネクタイサービスです。
素材的には、スーツと同じ共生地や、裏地をお持ち込されるテーラー様が大半になります。
生産は自社アトリエにて、1点ずつ型紙を作成したものを裁断し生産しておりますので、手縫い工程が多く、非常に繊細な仕上がりとなります。
芯の硬さも、ソフト・レギュラー・ハードからお選び頂けます。ネーム刺繍もお入れ出来ます。
品質の良さもあり、リピーターも多くお待たせしてしまうこともございますので、予めスーツ地等で既製品的にオーダー頂く事もございます。
是非一度お試しいただければと思います。

繊細なカンヌキがポイントです。オーダーなのでもちろん配色も可能です。

 

【御幸オーダーサービス加工賃値上げ

既にご注文頂いておりますお得意先様にはご連絡させて頂きましたが、御幸オーダーサービスの加工賃値上げが3月受注分より決定致しました。
スーツ生産に纏わる資材全般や、インフラ全般が上がるこの頃としましては、最小限な値上がりに留まっているかと思います。
基本工賃のみ、5~8%のアップしております。割増オプション価格は変更ございません。
持続可能な社会実現の為にも、ご理解頂きます様お願い致します。

 

【ジャージー生地がスタンダードに】

数年前よりストレッチ系~ジャージー素材が増えて来ましたが、ジャージーやストレッチのみの生地バンチも出てきております。在宅ワークが増えた事により、コンフォート素材へのニーズが加速している中、ジャージーバンチは待ちわびていたテーラー様も多いのではないでしょうか。
工場様によっては、ジャージー生地を受け付けないといった工場様もあるかと思いますので、事前に確認された上でご注文を取られるのが宜しい様です。
斯く言う、弊社が窓口を行っているジェンツさんでも、その類になりますが、全くお受けしないという事はありません。多少の許容範囲を頂きながら都度相談させて頂きながら進めています。しっかり目の素材ですと問題ございません。
弊社ですと、しっかり仕上げたい際は、ジェンツのGX
カジュアルに仕上げたい際は、GXジャージー
いいとことりの御幸パターン
と3工場から、目的と仕様に基準に使い分けも出来ます。

上記画像は、御幸工場でオーダーした、アンコン仕様のジャケットです。こちらはしっかり目のジャージー生地でしたので、布帛と遜色無い仕上がりになっています。大身返しとなり、縫い代もパイピング始末されますので、GXジャージーは縫い代がロック始末なので、そこまでカジュアルにしたくないというお客様には、この仕立てがお勧めです。


鷹岡さんよりリリースされた春夏のジャージーバンチ。


ジャージー、ストレッチ、シアサッカー素材で構成されています。
弊社でも、バンチや着分販売も出来ます。


上記は、弊社でご用意するジャージー生地候補の一部です。バンチ販売生地ですと、ブランド品になるのでどうしても高くなってしまいます。
弊社のジャージーオーダーサービスの様に、カジュアル的にオーダーしたいというお客様に向けて、瀧定さん等の既製品向け生地商社様の生地をセレクトし、ご案内させて頂いております。
セレクト基準としましては、販売時期が長くなる様、生地の厚み、色展開、柄を基本に、なるべく指定サイズに上がりやすい様に伸縮性に重きを置いています。
少し先になりますが、春夏用素材を用意出来次第、ご案内させて頂きます。

参考記事:ビジカジ対応!快適なジャージーオーダースーツ【GXジャージー】

 

【先月の活動報告】

◆ブランド様のパターン持ち込みオーダー展開準備

現在ジェンツにて、パターン持ち込みでオーダー展開頂いてるブランド様より、時代に合わせたカジュアルテイストなオーダー展開をしたいというご依頼を頂きました。ジェンツでは難しい仕様もありましたので、新たな工場様との取り組みで実現に向け動き出しています。

パターン持ち込みになると、年間の数量の設定や、価格も工場パターンを使用するより高額になるなどの壁もありますが、テーラー様に於かれましても自分のパターンでのオーダー展開は実現したいところですよね。

上記の様な、特に数量に関しては大きな壁もございますが、ご希望の際はご相談頂ければ出来る限りのお手伝いをさせて頂きます。

 

【TVの中のスタイル】

今月は、映画やTVなどの中での、登場人物の個性的なスタイルを紹介したいと思います。
今月紹介するのは、HEROの木村拓哉演じる久利生公平です。

あの印象的なイントロが聞こえてきます、、、!

HEROは初回が2001年1月に放送された木村拓哉主演の検事ドラマです。

世代的にど真ん中だったので、毎週見ていた記憶があります。

https://trendnews.yahoo.co.jp/

なんといってもこの、デニムに茶色いレザーダウン、そしてその中に巻いたカラフルなマフラーがこの久利生公平の型破りなスタイルを決定的付けています。

当時このダウンは、雑誌などで話題になったのではないでしょうか。iモード全盛の世の中で、主な情報ソースは雑誌という時代に、私は兄に「あのダウンはベイプのだ」と教えてもらって、洒落てるなーと思いました。

木村拓哉さんは、着る服着る服がバズる、まさに90年代から00年前半の日本のファッションアイコンという感じがします。

ちなみにベイプとはA BATHING APE®、NIGO®が初めた裏原系ブランドです。

SK8THINGのグラフィックやベイプカモ等グラフィックが際立つストリートブランドという印象だったBAPEの中で、このシープスキンのレザージャケットは、逆にこのようなベーシックで落ち着いた一着を着こなすあたりが乙だなと思いました。(フロントカット縫い付けられた小さい織りネームも乙です)

そんな裏原ストリートシーンのアイコン的だったNIGO®は先日、パリコレブランドのKENZOのディレクターとして、初のコレクションを発表しておりましたね。

引用元:https://www.houyhnhnm.jp/news/558118/

引用元:KENZO Youtubeチャンネル

いつまでも創造的な活動を続ける姿を見習いたいと思いました。
ドがつくカジュアルな話で申し訳ありません。

 

以上如何でしたでしょうか。コロナと寒い時期が続きますが、お身体にお気をつけください。
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