GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2023年11月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。
目次
【2023年10月のオーダー状況】
オーダー受注状況
暑かった時期が終わりやっとシーズン到来!と期待をしておりましたが、予想以上に受注数が伸びない状況でした。週末開けは多くのご注文頂け、秋冬ということで生地も厚い為、ダンボール何箱も工場に送る様な状況ですが、週も半ばになると落ち着いた雰囲気が漂います。スーツに関しましては前年比トントン100%程度の受注数となりました。
テーラー様に伺うと、絶好調と仰る方もいれば、盛り上がらない(暑かったせいかな)等、様々な状況で、中々読みづらい市場となっています。
オーダーの内容で目立ったのは、タキシードのご注文や、スペアパンツ付きのオーダーが目立った月でした。
引き続きオーダーシャツも好調でした。シャツは3月4月のオーダーが最盛期ですが、それに劣らないご注文も頂いております。
また、世間的にドレスTシャツも浸透してきましたが、弊社のドレスTオーダーも、長袖のご注文を多く頂く様になりました。
年内納期の締め切り迫る
納期表を既にお送りしておりますが、11月下旬には年内納期締め切りが迫っております。特にジェンツは、工場に状況により、途中で納期が伸びる可能性もございますので、11月中旬にはオーダー頂く事が安全です。
ジェンツオーダー:11/24頃で締め切り
御幸オーダー:先地の場合、11/24頃で締め切り
ジャージーオーダー:11/15頃で締め切り
オーダーシャツ:12月頭で締め切り
あくまで現時点での予定ですので、工場によっては、受注状況で変更が出る場合がございますのでご了承下さい。
コロナの制限がなくなりスーツ着用シーン増加で、着用予定のお客様も増えるかと思います。出来る限り工場と調整行いますのでお気軽にご相談下さい。
【GXジャージーオーダー商品紹介】
新たに御幸工場での【GXジャージーオーダー】をスタート致しました。
GXパターンを工場に投入し設定をしております。今までのサービスと比べ、良い面、悪い面と様々ございますが、まずデザインバリエーションが増えております。
・ジャケットに関しましては、シングル1つボタン、ダブルの4×1がバリエーションに加わりました。
また、仕様面でも、身返しが大身返しを標準仕様にしている事で、肩に強度が出来、タスキジワも改善されました。基本仕様は、アンコン裏地無しですが、背抜き・総裏を付ける事も可能となり、今まで裏地が付かない事で敬遠されていたお客様にも検討頂けるかと思います。
また、今まで縫い代がロック処理でしたがパイピング仕様になります。今までオプションを付けて頂いていた方も多く、今後は割増不要です。高級感も出ますのでよりオーダーメイドらしい商品に仕上がっております。
・ベストに関しましては、通常ベストの様に、背中は裏地仕様に変更しております。(オプションで表地にすることは可能。)
特筆すべきは、ダブルのベストも加わっております。
・パンツに関しましては、インタックも可能となりました。
その他、ジャージーオーダーという点で制限している箇所もあれば、上記の様にオーダーの幅も広がる部分も多く、更に縫製品質が向上しております。今まで裾等のステッチワークも無くし、よりスーツとしてオーダー頂ける内容となりまたので、是非お試し頂きたいと思います!
【お客様オーダー事例紹介~弊社製作品がショーデビューしました】
弊社のお客様のデザイナーズブランド様より、ネクタイ、カマーバンド、サスペンダーのオーダーを頂きました。
日本古来の伝統工芸を贅沢に使い、素材、仕立て、縫製を日本製にこだわって、モノづくりをされております。製作の為お預かりしました素材は、西陣織とは思えないポップな柄と色で、和装からファッションに昇華された素晴らしい素材でした。
使用目的は伺っておりませんでしたが、なんとカナダのバンクバーで初のコレクションショーを行われたそうで、画像の様に実際に使用されておりました。
ショーも大成功されたとの事で、微力ながらお力添えできた事なにより嬉しく思います!
R様、わざわざ画像もお送り頂き誠に有難うございます!
今後のご注文も身を引き締めて取り組んで参ります。
【イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル】
2023.0920より六本木にある国立新美術館で開催している同展に行ってきました。
モードの帝王、イヴ・サンローラン。
彼はファッション界のアイコンで、その名前は永遠に輝き続けています。没後、日本では初めての大規模な回顧展で、100以上のファッションルック、アクセサリー、ドローイングが展示され、その内容は全12章にわたって構成されていました。デビューしてから2002年に引退するまでの40年間の活動が丁寧に紹介され、彼の創造性とスタイルの多様性に触れる機会となりました。
展示会場内での写真撮影が制限されていたため、他サイトより拝借したものです。
彼の有名な言葉に「流行は移り変わるが、スタイルは永遠である」というものがあります。この言葉は、ファッションにおいても真実であり、メンズドレスクロージングの世界においてもその通りです。一時の時流に流されず、確固たるスタイルを築くことに専念し、サンローランの精神を称えつつ、日々進化し続けたいと思います。
昨年末から行われた「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展」は、予約制で会場もごった返しておりましたが、こちらの展覧会は午前中に入れば並ばず入る事が出来ました。午後からは混んでくるので、余裕を持って見たい方は、会館同時くらいに行かれるのをおすすめします。
以上如何でしたでしょうか。
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縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。