GXBlog編集部のフクノブです。毎月新しいNewsをお届けする【GXニュースレター】。2024年5月号です。
オーダーアイテムの受注窓口を行っている現場から、オーダースーツ市場の最新状況をお伝えしていきます。
目次
【2024年4月のオーダー状況】
オーダー受注状況
4月は好調な月となりました。スーツに関しては前年120%程度のご注文を頂き、シャツに関しては200%と絶好調な受注を頂きました、有難うございます!スポットオーダーも多かったですが、日々多くの生地が到着し、充実した月となりました。
その他オーダーも、季節柄でございますが、ジャージーオーダーや、ドレスTシャツのオーダーも増えてきました。
昨年5月のニュースレターを見返すと、昨年の調子は良くなかった様です。納期遅延が発生してしまい受注数に影響した頃ですね。
オーダー内容を見ると、夏に向けた素材やアイテムが増えてきていた時期ですが、今年は、気温の上昇が遅い為か、そこまで夏を意識したシアサッカーや夏のリネン等のオーダーが少ない状況です。
ハーフパンツも少ないながらも、見受けられる季節ですが今年はまだ入ってないところみると、やはり気温に影響される部分が大きいのかと実感しました。
昨年を思い返すと毎日納期遅延のご連絡をさせて頂いていた時期です。今年は同じことが起きない様、工場にも事前に確認をとっておりましたが、納期設定も伸びてしまい、またもやご迷惑をおかけする事態が発生してしまっておりますが、弊社でも出来る限り調整しご迷惑をおかけしない様努めて参りたいと取り組んで参ります。
オーダーシャツ特急コースをフル活用
特に今月は多く、オーダーシャツの特急のご注文を多く頂きました。芸能関係の衣裳作成や、オーダーシートの流し漏れ、寸法記入間違いの再作成等、内容は様々ですが、いざという時にご活用して頂ける心強いサービスかと思いますので改めてのご紹介です。
1DAY特急、1WEEK特急がございます。割増価格は違ってきますが、何かのときの為にご承知置き頂ければと思います。
1Weekオーダー
工場に生地とオーダーシートが到着して1週間後に出荷されるというオプションになります。
弊社での検品等の関係で商品の往来もありますので、弊社に生地が届いて10日間で弊社に入荷します。その後検品を行いましてお渡しです。ご来社頂くか、配送にてお届けとなります。
1Dayオーダー
こちらも上記同様で工場に生地とオーダーシートが到着して翌日に出荷されますので、弊社での検品等の関係で商品の往来もありますので、弊社に生地が届いて4日間で弊社に入荷します。
裏地AK1800復活の兆し
ベストセラーな裏地AK1800がやっと在庫が少しずつですが戻ってきました。
使用可能な色番と、使用不可な色番が逆転した状況となります。
定番のネイビー系やグレー系も全て在庫され一安心といったところです。
完全復活まではもう少しかかりそうですが、主要色の戻ってきたおかげで、お客様も安心頂けるのではないでしょうか。
2024年4月末のオーダー使用裏地の在庫状況です。
使用可能色
2・7・10・12・14・18・19・20・27・28・29・30・31・34・38・42・43・44・45・47・48・49・51・53・54・55・56・500
使用不可色
3・4・5・6・17・22・25・26・36・39・40・41
【ジェンツ改め、Tex Tech(テックステック)】
詳細は、上記のブログに記載しておりますが、当社縫製サービスが受注窓口をしております株式会社ジェンツが、レディースのプレタを縫製する株式会社サンクとともに、体制強化のため合併し、新社名「株式会社TexTech(テックステック)」としてスタートすることとなりました。
社名変更となりましたが、当社縫製サービスは従来通り変わることなく、引き続き受注窓口を継続するとともに、今回の合併に伴い、工場設備の充実や、取り扱いアイテムの増強、オーダーシステムの改善等、様々な改革を推し進める様です。
社名: 株式会社TexTech(テックステック)
■本社・ジェンツファクトリー (福島県)
■サンクファクトリー (福島県)
■春日部・ジェンツファクトリー (埼玉県)
言い慣れない、聞き慣れない名称となりますが引き続き当社及び、TexTechをどうぞ宜しくお願い致します。
【ユニフォーム用生地サンプル帳が入荷しました】
鷹岡よりユニフォーム用の生地サンプル帳を入手しました。鷹岡オリジナルのもので、全170色ございます。ほとんどがウールポリ、無地もの中心になります。ユニフォームといってもホテルや企業の制服に使用するものなので、スーツにも充分使用出来ます。
生地価格が高騰している昨今、お手頃な素材でオーダーしたいお客様や、サイズゲージ等の利用にうってつけな生地サンプルになります。
柄的にはチェック、ストライプ、ヘリンボン等もあり、コールパンツといったフォーマル向け素材もございます。また素材的には、ツイル、ギャバ、ジョーゼット、ピンヘッド、マットウース、サージ、モヘヤ、バラシア等、一通り揃っておりかなり活用出来るサンプル帳となります。
サンプル帳自体、部数が少なく、テーラー様には行き渡ってないものの様なので、一度御覧になりたい際は是非ご相談頂ければと思います。
以下、参考画像です。
【ファッションワールドご来場有難うございました】
2024年4月17~19日に東京ビックサイトで開催された、ファッションワールド東京に、株式会社ヤマモト&オークラ商事【Apparel X】として出展致しました。ご来場頂いたお客様、誠に有難うございました。
縫製部としては、GXオーダーコートを新商品として展示させて頂きました。Tex Tech(旧ジェンツ)での縫製で、今年の秋よりスタートさせて頂きます。価格に関しても、上下分程度の価格で予定で進行しております。
その他のオーダーアイテムも展示しておりました。ご興味をお持ち頂くのが多かったのがレザージャケットでした。
合同展示会は、他業種の方や一般のお客様も多数来場されており、そんなお客様からのレザーへの反響が良かったです。あるインフルエンサーの方にお気に召して頂いたのが印象的でした。
【JNMA講演会】
2024年4月20日、日本モデリスト協会主催の「良い服にはタネもシカケも・・ある!」というテーマで、有限会社 ファッションしらいしの代表取締役である白石 正裕さんの講演会が開催され、工場様やパタンナー様の方々、70名以上が参加されておりました。
昨年の8月にも講演会を開催されておりましたが、今回は90分とキュッと纏めた会でした。
内容としては、高品質なものづくりには、それなりのコストが掛かっており、それに見合った工賃を生産側として、発注側に請求しましょうという内容でした。
トム・ブラウンさんのお仕事をされている白石さんですが、トム・ブラウンでは、オフィスの真ん中にアトリエを構えさせてもらっており、生産者の存在抜きに、ブランドの存在はありえないという意識が海外ではあり、そういった風習が日本では希薄に感じるということでした。
他業種では考えられない、アパレルは見積もりの存在がない実情を訴え、そこで、生産にかかる工程に準じたコストを計算出来る様、日本アパレルソーイング工業組合連合会が推奨する、ACCT(アパレル・コスト・カリキュレーター・テクノロジー・システム)を活用し技術料を算定する紹介を行っておりました。
掛かった工程や時間により、見積もりを算出出来るソフトでした。毎月の契約での使用料が発生する様ですが、間隔で価格を算出する工場様も多いかと思いますので、こういったソフトは大変便利だと感じました。
コロナを経て、物価高の影響もり、持続可能を目的に、縫製工賃も見直される時代になってきていると思いますが、やはり工場(生産者)の存在は、今後更に私達には欠かせない状況となってきていると感じます。
弊社は、お客様の代理で発注する側、そして工場の代理で生産する側と、双方の側面を持っておりますが、より良いアパレル業界が持続出来る役割を果たせる様な仕事をしていきたいと感じた講演会でした。
以上如何でしたでしょうか。
商品・サービスの詳細はお気軽にお問い合わせください。
メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、BtoB向けオーダーブランド【GX】展開中です。
縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。