GXBlog編集部のフクノブです。
今回は弊社オーダーシャツの体型補正についてご紹介させて頂きます。以前の投稿では「自由度の高さ」をご紹介させて頂いておりますが、オーダーメイドの最も需要な要素となる着心地が疎かになってはいけません。
オーダーは体に近くなればなるほど、採寸が難しいと言われております。ジャケットと違い、シャツには体型を補う芯などもなく、構造はシンプルながらアイロンワークも使用するのが困難な為ダイレクトに体のラインが現れます。
弊社のお客様もたくさんのテーラー様がいらっしゃいますが、上記の様な問題や、価格的な問題でオーダーシャツをされてないテーラー様もいらっしゃいます。拘って作ったオーダージャケットに合わせ、高品質なシャツを提供したいものですよね。
このご時世ですが、シャツに関しては、カジュアル化とテレワーク普及に伴い、オーダーを頂く受注数は昨年に比べ伸びているのが実情です。
【オーダーシート】
③に囲われた箇所が体型補正の項目ですので内容紹介させて頂きます。
・猫背
背中の丸さを補う為、通常のバランスより背幅を出し、その分胸幅を詰め、前見丈も詰めます。
・鳩胸
胸の高さを補う為、猫背とは逆に、胸幅を出し、背幅を詰めます。
・前肩
肩線の前身側で1c取り、ヨーク側で1cプラスします。
・ツキジワ
後ろの衿ぐりを詰める様に0.4c繰り下げると同時に、ヨーク部分も平行に繰り下げます。
・撫肩&怒肩
前身・後身肩線を上げ下げします。釜下も同時に動きます。
「通常」の場合0.5c、「強」の場合、1.0移動します。
・背巾広め&胸巾広め
通常のバランスから、それぞれ胸巾背巾を調整します。通常の「通常」の場合1.0c、「強」の場合、2.0移動します。
例えば胸巾広めの指示の場合、1.0c胸幅を広くし、1.0c背巾を狭くします。
・鎖骨
衿の外周が鎖骨にぶつかって衿のおさまりが悪い場合、ぶつかる部分を削り、おさまりが良くします。
・袖幅細め&広め
通常のバランスより、ぐるりで上腕で1.0c、下腕で1.5c調整します。
・袖細身
上記の細めに加えて、袖口が通常2タックの所、1タックに変更します。
・猪首(オーダーシートには記載無し)
「いくび」は首が太く短いことです、第一ボタンを締めた際、喉に食い込み苦しくなる為、台衿の付け根部分を下げる事で軽減します。
以上基本的な体型補正のご紹介でした。ここまで補正が充実してる工場は少なく、お客様満足につながる品質になるかと思います。
オーダーシャツ工場をお探しのテーラー様、アパレル様は是非ご相談下さい。
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縫製部の福田です。
銀座のテーラーにて職人見習いを経てヤマモトに。