オーダースーツ事業開業にまつわる資材調達お任せ下さい!【神田のヤマモト】

GXBlog編集部のフクノブです。

引き続きオーダースーツ店開業にまつわる情報をお届けして参ります。開業にあたっては、店舗やスーツの知識はもちろん必要ですが、最も重要なのがスーツを縫製してくれる工場様探し、また工場様が見つかれば次に必要な事は何でしょうか?

スーツが構成されている内訳を簡単にご紹介しますと、表生地・裏地・毛芯・接着芯・スレキ・糸・ボタン・カラークロス・ファスナー・スナップ・洗濯ネーム、、、
これらを全て用意する必要はございません。
表生地さえ用意すれば、工場様が他全てを持ってますで、スーツをオーダーすることが出来ます。
工場様によっては、表生地も完備してる所もありますので、オーダーシートを流せば何も手配せず出来上がりを待つだけということも可能です。

イージーオーダー工場では、スーツに必要な表生地以外の、副資材・お客様に選んで頂けるものとしては裏地やボタンは、様々用意されてます。工場毎にバリエーションはそれぞれですが、工場の自前の在庫となりますので、安定的に消化出来る様、やはり定番的なものに偏ってしまいます。

お客様の満足を満たす為にも、【表地・裏地・ボタン】この3つの要は工場様に頼らず、複数社の仕入れ先を確保される事をお勧めします。

 

【表生地】

スーツの生地に関しては、生地卸問屋さんが多数あります。それぞれの特色がありますので、お店にあった生地屋様を見つける事が重要です。大きく分けますと、英国製・イタリア製・日本製・中国製に分かれます。価格も1,000円/m~10,000円/m以上するものまでバリエーションがあり、柄や品質の差もありますが、着心地にも関わってきます。
量販店のオーダーで10,000円~30,000円程度で販売されてるスーツは、中国製のものが多いので無いでしょうか。

スーツ生地もアパレルブランドの様に、ブランド化され、生地メーカーのブランドタグが1着毎に付いてきます。スーツ生地に強いメーカー、ジャケット生地につよいメーカー、コットンに強いメーカー等、それぞれに特徴がありますので情報収集も大事ですね。

また生地の価格により、実際のお客様への販売の価格も変わってきますので、生地仕入れ価格のランク分けを行い、販売価格を設定します。

参考記事:ヤマモトでは代表的な生地屋様とも提携しておりますので、縫製と共に表生地も手配させて頂けます。

スーツの生地ってどこに頼めばいいの??~生地屋さんと生地ブランドの紹介~その1英国生地編

スーツの生地ってどこに頼めばいいの??~生地屋さんと生地ブランドの紹介~その2イタリア生地編

スーツの生地ってどこに頼めばいいの??~生地屋さんと生地ブランドの紹介~その3その他編

 

【裏地】

スーツに使用される裏地は【胴裏・袖裏・膝裏】。この3つに分類されます。

胴裏…身頃部分の裏地 ※無地や柄物、オーダーでは欠かせないお客様のこだわりを実現出来る部分なので、バリエーションが多い程良いです。素材も、ポリエステルやキュプラが中心になりますが、高級品を好まれる方は、シルクを使用する場合もございます。

袖裏…袖部分の裏地 ※一般的にはストライプが付きます。身頃の同素材を使う事もあります。

膝裏…パンツの内側の裏地 ※人目に付くことが少ないので、殆どが無地のポリエステルかキュプラ素材になります。工場側でも工場在庫品以外を付けてくれる工場様は少ないです。

一番拘りたい部分【胴裏】は、お客様もオーダー時の最もお楽しみにされてる部分ですので、派手めな裏地を用意して万全を期すのが良いでしょう。

参考記事: ヤマモトでは、弊社オリジナルの裏地も展開しており、インポートの裏地もご用意しております。

【ボタン・裏地】発注や管理の手間を軽減します!ワンストップでスーツを作ろう♪

裏地のことならお任せ下さい。オーダースーツやタキシードなどに最適。EXCYオリジナルの裏地!

 

【ボタン】

裏地と同様、ボタン選びはオーダーの醍醐味ですね。ボタンも様々な素材がございまして、【水牛・貝・ポリエステル・ナット・メタル】が中心です。その他変わり種では、純金や純銀、べっ甲などの高級ボタンもございます。高級なボタンは1着分となると価格が、縫製加工賃程にもなるものもあります。
ボタンの種類は星の数程ございますので、お好きなボタンをセレクトし下記画像の様なサンプル帳を作成するのがお勧めです。

参考記事: 

服飾資材ってどこで買うの?~急に必要になって困った時の前売問屋とは~

テーラー様向け、オーダースーツにおける大事な副資材「ボタン」、その素材別バリエーションを一挙にご紹介しちゃいます。

 

【アクセサリー】

オーダーされるお客様の中には、式典に出席用にオーダーされる方もたくさんいらっしゃいます。最も多いのがタキシードになりますが、タキシードはシャツに付けるスタッドやカフスリンクス、蝶タイやカマーバンドやチーフといったアクセサリーも装いの一部に必要です。オーダーも可能ですが、式典の際には個性の主張よりも、ベーシックな既製品で賄えますので、一通り揃えておくとお客様にトータルなご提案が可能となり、お客様満足にも繋がる重要なアイテムです。

参考記事: 

ブライダル衣装店様の課題解決その2、在庫リスク無し。納期の心配も無し。そして売れ筋商品は?

フォーマルシャツには欠かせない EXCY FORMALの定番カフリンクスとスタッドボタン

 

【その他】

オーダー工場への資材の持ち込みは、工場様のリスク(失敗・紛失、イレギュラーな形状・素材等)が高い為、あまり歓迎されません。上記の裏地やボタン以外の持ち込みは、難しいと思って間違いないかと思います。

以下にその他の資材を挙げますが、少なからず受けてくれる工場様も存在しますが、持ち込み割増料金が発生する場合がございます。

・毛芯

毛芯は内蔵物ですが、奥が深くテーラー様にとっては拘りを見せる部分になります。硬い柔らかいや、ハリコシ等、保形性や着心地にも関わるので、毛芯の風合いを見られる方は多いです。

・腰裏(マーベルト)

パンツの腰回りの裏側のパーツになります。腰裏とポケットの袋地は基本的には同じ素材となるので、様々な生地に合う様に、一般的には、白・黒・グレーの無地が中心です。画像の様ストライプ柄の要望も多いですが、ストライプの生地を腰裏や袋地に加工するのにロットが相当数になるため、用意するにもコストがかかり現実的ではありません。

・カラークロス

基本的には、襟裏用に作られたフェルトの様な素材で、表生地に合わせたものを工場側で判断し付けられます。拘りの強いお客様は、画像の様なスエードの様な合皮素材や、表生地を使用したり、カラークロスでも目立つを色を付けたりする事がございます。

・尾錠(パンツやベストのパーツ)

向かって左側の六角尾錠が一般的には多いのでは無いでしょうか。尾錠の拘りについては、締め心地の追求、クラシックなスーツ好きな方はデザイン面の追求等、他のものを付けたいというご要望が以外に多いです。

 

以上如何でしたでしょうか。スーツは歴史が古い為奥深く、拘りだしたらきりがありません。制限があるイージー・パターンオーダーですと、裏地&ボタンの充実がお客様の満足を高める事につながるかと思います。
弊社は、オーダースーツ資材卸を始め73年になります。縫製や資材のご要望は是非弊社までお願い致します。

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参考記事: 

オーダースーツ店開業のお手伝い【工場・生地・ボタン・裏地】

オーダー事業で独立しようと思っている方必見!オーダー事業の業務フローを紹介します。細かい注意点も紹介します。

トータルなオーダーメイド受注でテーラー様のお手伝いします!【スーツ・シャツ・コート・Tシャツ・レディース】

 

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