ものづくりに欠かせられない針~歴史、種類と用途~

毎度お世話になっております。

GXblog編集部の鈴木です。

皆様は、手縫い針、ミシン針等の号数を使い分けされているでしょうか?

私は、ミシンを踏み始めた頃(学生時代)はあまり針に注力せずものづくりを行っていました。

その結果、目飛びなどの現象がよく起こっていました。

ただ、弊社のものづくり作業おいて、針一本でモノの出来栄えは変わることを学びました。

今では、針にこだわり作業しています。

そんな体験談から今回は、ものづくりに欠かせられない針について書きたいと思います。

◆針の歴史

針の歴史は古く、旧石器時代の遺物の中に骨や角でできた針が発見されています。ヨーロッパでは今から3~4万年前にシベリアで発明されてもいます。中国では昔、武器のひとつとされており、暗器として針が使われていました。袖の下などに隠し持ち咄嗟の時に相手に投げつけ、暗殺の道具として用いられ、自衛用の武器であったとされています。現在の針は中国で生まれ、ヨーロッパから朝鮮を通じて日本へやってきました。 

◆針の種類と用途

針には、それぞれ種類があります。

ミシン針、手縫い針(メリケン針)、刺繍針、特殊針とあり、番号により針の太さ、針穴の大きさ、長さも異なるので、素材、用途に合わせて使います。

ミシン針の種類   家庭用ミシン針・・・HA(平型)  職業用、工業用ミシン針・・・DB(丸型) HL(平型)

用途  7番→特に薄い布地に使用 9番→薄地に使用 10番、11番→普通地に使用 14番→厚地に使用  16番→特に厚い生地に使用 18番→特に厚い生地に使用

手縫い針(メリケン針)の種類 長針短針の2種類(4番~9番)

用途 4番、5番、6番→穴かがり用  7番→厚地、しつけ用 8番→厚地のまつり用 普通地のまつり用 9番→普通地、薄地用、まつり用、しつけ用

※太さと長さの決め方は、ミシン糸と一緒で厚い生地には太い針、薄い生地には細い針を選びます。長さについては粗く縫う時は長針、細かく縫う時には短針と言われています。特に針の長さについては手の大きさも関係してくるので、自分自身が一番しっくりとくる長さにする事が重要です。ものづくりでは、よく9番の針を使用しています。

 

皮手縫い針 丸針 三角針

用途 丸針は、穴があいているところに糸を通すための針です。
針先が丸くなっていて、革に傷をつけません。目打であけた縫い目にそって革を縫う際に使用するのが丸針です。
三角針は、先が鋭くナイフ状になっておりやわらかい革や薄い革などに使用します。三角針で直接穴をあけながら縫い進めることが出来るのが特徴です。

弊社では、皮革の蝶ネクタイを作っており、この針はとても重宝しています。上記の針は、私が長年愛用しているものです。

いかがだったでしょうか?今回は、針についてご紹介させて頂きました。

針は調べれば沢山の種類があります。これからも素材に合わせ針の使い分けをしっかり管理し、よいものづくりをしていきたいと思います!!!

その他、メンズスーツやレディーススーツ、ドレスシャツ、ジャージースーツ、コートなどの縫製サービスについてのお問い合わせは株式会社ヤマモト縫製部まで、お気軽にお問い合わせください。

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